「本人周辺B済」って無意味では?


 タイトルの通りです。

※この記事は主に「本人周辺B済」の「二次創作を行う」アカウントに関して述べています。グッズ取引アカウントに関しては詳しくないので触れていません。


 Vtuber界隈……というか、にじさんじというジャンルに足を踏み入れて初めて目にした「本人周辺B済」という言葉、本人周辺ブロック済、の略だそうで。

 要は、ライバー本人とその関係者をブロックしてますよ〜、ということを表す記載で、本人に見られたくない二次創作やツイートをするアカウントがbioに載せているものですね。

 本人がうっかりその二次創作やツイートを見ることがないようにあらかじめブロックしておいて、エゴサに出てこないようにするというファン側の配慮です。

 この本人周辺B済(以下「周辺B」といいます)、界隈に来て始めて目にしたんですけど、結構驚きました。へー、鍵なしでどんな二次創作でもやっていいんだー、その代わりにブロックしてるんだーって。


 いや、でも、周辺Bって無意味では?
 と一年くらい界隈で過ごしてみて思いました。


 そもそも「周辺」ってどこまでを指すんですかね?
 
 ①箱内で絡みのあるライバー
 ②箱内ライバー全員
 ③箱内ライバー全員+箱外で絡みのある配信者
 ④箱内ライバー全員+箱外で絡みのある配信者+ママや歌ってみた等の制作に関わったクリエイター

 ちょっと考えてみただけでこれだけ幅があるんですよ。

 あと、少し際どい話になると、「ライバー本人に見られたくない」のであれば、本人の前世アカウントもブロックする必要がありますよね。

 把握してるんでしょうか、前世。

(前世どころか、中の人が活動を並行してる方もいらっしゃいますよね。今現在アクティブなアカウントだからエゴサで見られてしまう可能性があります)

 このあたりの塩梅は多分一人一人バラバラだと思うんですよ。①って人もいるんじゃないですかね。

 箱内ライバーも、最近サブ垢持ってる人も大勢いますが、全部ブロックし切れてるんでしょうか。

 

 というか、我々が把握のしようのないアカウントをライバーが持ってたらどうするんですかね。


 私がもしライバーだったら、完全エゴサ用の鍵アカウントを用意すると思います。
 なぜならフォローやいいね、RTの誤爆が怖いので。
 エゴサで引っかかったアンチのツイートをうっかりいいねでもしてみてください。大変なことになりますよ。
 たちまち「どういう意図だ!?」「晒し上げか!?」って言われますよ。


 でも表からは本人とはまったく分からない鍵垢でなら、すぐいいねを取り消せば何も問題ありません。
 こういうのを実際やってるライバーがいると聞いたわけじゃないですが、リスクを考えたら絶対やった方がいいし、絶対やってる人はいますよ。


 で、その存在するかもしれないアカウント、どうやって把握してブロックしますか?

 結論から言うと、把握するのは不可能です。

 でもこの手の話すると「本人が別垢で見に来ることにまで責任取れない」って反論が出てくると思うんですけど、そうではなくて。
 そもそも周辺Bが、「見られない手段」としては不完全なものなのではないか?ということを言いたいんですよね。
 
 見られたくないので周辺Bしてます。
  →別垢があったら見られてしまうのでは?
   →本人が別垢で見てしまうのは仕方がない。

 見られないために行っているはずなのに、「それは仕方ない」とはこれいかに。 
 別垢をブロックできないこちらの責任だとは考えられないでしょうか。

 というか、周辺Bにその別垢を含められないなら、周辺Bしてるって表記がそもそも嘘になるじゃないですか。
 ブロックしてないんだから。


 結論ですけども。

 正確に言えば、周辺Bが無意味というより、周辺Bは「不可能」という話になります。
 完璧な周辺Bなら完璧な自衛になりますが、現状完璧な周辺Bは絵に描いた餅です。できるわけがないと思います。

 つまりは、(現状の)周辺Bって無意味では? という話。


 そんなことわかってるけどポーズとして周辺Bやってるって人もいるかもしれませんが、そんな無意味な対策ならしない方がマシですよ。本当に。

 見られたくないなら鍵をかける。
 見られてもいい、見せたいなら鍵を開ける。

 これだけの話で済むところを、「周辺B」という無意味なマナーが広まっているせいで、危うい人が増えてる印象です。

 今後どんどん人が増えてくるジャンルだと思いますし、ここいらで周辺Bの有効性についてちょっと考えてみてもいいんじゃないでしょうか。
  
 そもそも周辺Bっていう文化はどこから来たんだろうか。
 V界隈来るまで一回も見た事なかったんですよねほんと……

 
 
 

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