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支援の進め方

福祉は、生きづらさや困り感を抱えて生きている方たちの暮らしの課題を整理し、ありとあらゆる資源を整え、支援を組み立てていく仕事。

一方、ヒューマンサービスであるがゆえに、チームの成果が人の出来不出来で成り立ち、成果が出ないのは、人と判断されてしまう傾向に陥る。人のスキルやパフォマンスに依存がちであり、責任を個に押し付けたくなるのだ。

ここでの改善策の一手として、個人のスキルアップ、強みの強化はやってもいいとはと思う。しかし、ここに全体重をのっけて、チームの成果を出そうするマネジメントは、あまりよろしくない。

サッカーや野球だって同じ。選手だけが強くなっても、戦略や戦術を考える監督がマネジメントしないと、成果は出ない。つまるところ、支援の進め方の核はマネージャーの力量によるところが大きい。

マネージャーは、チームで支援していくなかで、チーム内の弱みを俯瞰的に見つける。見つけたチームの弱点は、みんなでつぶしていく。もちろん、マネージャーは、ネガティブを触る業務にもなってくるので、適材なマネージャーをアサインする必要はある。


少し話が脱線する。(ある経営者から聞いた話)
飲食店の売り上げの成果を評価する際、

売上=客数×客単価×リピートと計算するのだが、例えば、
(客数)10点×(客単価)9点×(リピート)2点=合計180点 と成果がでた場合、売上アップのための戦略を以下のように立ててみると...


①「強みをもっと伸ばそう」戦略
(客数)10点×(客単価)10点×(リピート)2点=合計200点 の成果

②「弱みをチームでつぶしていこう」戦略
(客数)10点×(客単価)9点×(リピート)3点=合計270点 の成果となる。

簡単な算数だった。
180点→200点にする戦術。
180点→270点にする戦術。
同じ1 点の努力をどこに注入するかによって、成果に違いが出る。強みより、弱みに注力していくのも合点がいく。


弱みを知ること。
弱みをチームでつぶしていくこと。
全体が豊かになれば、個のパフォーマンスも最大化する。

さぁ、腕まくりして働くぞ。

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