見出し画像

奈義町に子育て支援体制を学ぶ

先週は、奈義町での子育て支援の視察。


浅口市内で地域活動している方々、子育て支援に従事されている方々など総勢14名が参加し、岡山県奈義町での子育て施策の色々を聴いた。

ご存知の通り、僕は障害福祉従事者。職場では成人が対象であるため、子育て支援は、1ミリも携わっていない。しかし、僕自身、年子姉妹の子育てをしている経験もあるし、地域活動(みんなの居場所研究会あさくち)も展開している手前、コミュニティメンバーに誘われるがまま参加してみたのが、経緯。

僕が所属する「みんなの居場所研究会あさくち」のInstagram↓↓


ちなみに視察した岡山県奈義町は、合計特殊出生率は、2.95(2019年)。メディアからは〝奇跡の町〟とも称され、2023年2月には岸田文雄首相も視察に訪れた町↓↓

行政と民間がそれぞれカネとコトとヒトを活用しながら、歯車を回していった結果が、合計特殊出生率2.95を記録しているのだろう。女性の定住者を担保し、多子世帯を増やしている。ちなみに子供が3人以上いる多子世帯が約5割にのぼる。


有料の視察であったため、細かい内容まで共有はできないが、個人的にドンと届いた部分だけを共有する。


▼こどもは街が育てる

奈義町は、行政が展開する事業、民間と協働しながら展開する事業がある。なかでも「なぎチャイルドホーム」は、一時保育+自主保育+第3の居場所の作りになっており、「連続したヒトとのつながり」が上手く設計されていた。

元来の制度事業である保育サービスは、受容するだけに留まるが、自主保育は、ママさんたちがサークル風に集い、つながり、イベントを作っている。作りたいものを作り、応援し、単発のイベントもウェルカムで、人を頼り、色んないいねを作る助け合いの街ができていた。ここまでになるのに、約10年かかったそうだ。


▼しごとはコンビニ化

企業から委託を受けた「社団法人しごとえん」が一般市民へLINEで求人をかける。家業をしている専業主婦の方や個人事業主の方が、ちょこっとできるシゴトを見つけ、コンビニ感覚で利用できている。経済的な自立の意味合いのほか、街でつながる安心感の担保がうまく設計されている仕組みであった。


▼視察の感想

いずれの2つも、行政と民間が共通指針のもと事業を運転できているし、なにより、ハコで集いを担保するのではなく、コトをすすめるためにヒトで繋がりを作り、リスクテイクしても拾ってくれる安心感がある居場所になっていた。

今、僕らが浅口市内ですすめている居場所作りの進め方の参考にもなったし、自信を持ち、自分たちの掲げるコンセプトに沿って運転していけば、確実に実績は残せるし、結果も出ると確信も持てた。そして、障害福祉の事業所の立場からでも、できるコトはありそうだなとも。


結婚して子育てして、暮らしを振り返ってみた先週の視察。

大変な時期の記憶がほとんどない。でも確かに困りごとはあったし、辛いこともあった。気合いと根性だけで乗り切れた部分もあった。アラフォーになって地域活動を始め、今の子育て世代の生々しい話を聴くと、おじさんにも出来ることはあると確信した。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?