1ヶ月に40本撮ると、写真はどう変わる?

こんにちは。こやま りんこです。

フィルムカメラを始めて1ヶ月、気付けば撮影したフィルムの本数は40本。

1日あたり1本と数枚。

この数を短期間で撮ってみて、気付いたことをまとめてみました。

そのため、初期の頃の写真からつい最近の写真を比較しながら自分なりに分析をしてみます。

カメラはスズキで購入した、OLYMPUS μパノラマでの撮影。

まずは試しということで、使用したのはLomographyのカラーネガティブフィルム100。

そのまま、中華街を散策してみました。

ちょうど、雨上がりということもあり、空気が澄んでいました。

今まで、何となく過ごしてきた日常が、こんなにも美しく、その瞬間を写真として切り取るという心地良さに初めて気付きました。

この写真をきっかけに、私は無我夢中で写真を撮りました。

同じカメラでも、使うフィルムによって色の出方も雰囲気も変わる。

そう実感したのが、翌週に谷根千を撮影に行った時。

この日は、PORTRA160で。

kodakの黄色味がかった、あたたかみのある表情を知ることができました。

この辺りの写真は、まだ探り探りなので写真のテーマが薄いなぁと感じますね。

その後、初めてフィルムカメラで人を撮ったのはこのあとのこと。

今までの被写体は風景ばかり。

撮ることで精一杯の私は、相手を和ませるという初歩的なこともままならず。

人を撮るという難しさを痛感しました。

出来上がった写真をみて、納得のいく写真を撮ることができず、凹みに凹みました。

ここで私は『ポートレートに対する苦手意識』を持つようになります。

ポートレートは、あくまでも被写体とカメラマンのコミュニケーションで成り立つもの。

次に行ったのが、葉山でした。

冬の海というものを、みてみたかったというのもあります。

ここで、ポートレート+多重露光に初めて挑戦しました。

夕陽は、あっという間に落ちてしまう。

私は夢中でシャッターを切りました。

幻想的で、非日常的なその一瞬をどうしても撮りたい!その一心でした。

夕陽のシーンだけで、36枚撮りきってしまいました。

この時は、PORTRA400で撮影。

この撮影以降、私の写真が変わり始めました。

『光』を意識し始め、被写体をどう撮るか、という『写真を頭の中で撮る』ことができるようになってきた頃です。

ここまでで撮影本数は、15本近くでしょうか。

そして、この後に初めて『フォトウォーク 』に参加しました。

単独での撮影が多かった私は、最初は不安でした。でも、その日集まったみなさんの笑顔、写真が好きという気持ちを目の当たりにして、とても楽しく撮影したのを覚えています。

たくさん笑って、撮って、撮られて。

初めての経験は、私の中の新しいスイッチを押してくれました。

この日、自分の中での最高記録であるフィルム撮影本数6本を更新しました。

瞬間を切り取ることで、頭の中の撮りたい写真とリンクするのが心地よく、仕上がった写真を見て、満足感と幸福感が混ざったようななんとも言えない気持ちになりました。

一方で、風景写真にも変化が生まれ始めました。

この頃あたりから、ファインダーを覗かなくなりました。まるで、頭とカメラがリンクしているような不思議な感覚でした。

ノールックで撮る、という楽しさに目覚めたのはこの頃でした。

私の写真は、撮る枚数を重ねるごとに『計算して撮る写真』から、『感覚のみで撮る写真』へと生まれ変わっていきました。

ノールックでスナップを撮る楽しさに目覚めると、1日にフィルム3本というのが普通に。

初期の頃と比べて、だんだんと感覚が研ぎ澄まされてきたように感じてきた頃。

ぷつん、と、頭の中の糸が切れたように『あ、じっくりと写真を撮りたい』と思うようになりました。

そして、Konica C35を迎え、初めての機械式カメラを使っての撮影。

最初こそ、まともにピントが合うものがなく大変苦戦しました。

でも、少しずつですが、カメラと脳をリンクさせる作業を繰り返すためただひたすら撮りました。

うまく撮れないもどかしさが、私を駆り立てる。

次に向かうところは何処なのか。

40本撮った先に見えたのは、『欲求』でした。

自分の写真から、『まだ、足りない』と声がするような感覚です。

1ヶ月で40本撮ったことで、私の写真は変わりました。

『頭の中で写真を撮る』こと、

『カメラと脳がリンクした』こと、

これができるようになったことは、私の中で大きな成果だと思っています。

夢の中でも、写真を撮っているくらい、私は写真が好きになりました。

これから、100本撮るまで、写真は私にどんな刺激や経験を与えてくれるのだろう。

その先を見るまで、私はたくさん写真を撮りながら、答えを見つけて行きたいと思います。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

これからの活動として、デザインフェスタでのグループ展示が決まっています。

たくさんたくさん撮り続けて、私は進化していきます。

これも、応援してくださるみなさんのおかげです。

これからも、こやま りんこをよろしくお願いします!


りんこ

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