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いいヘッドホンの唯一の欠点誕生

昨今、コロナの影響で家にいることが多い。

実家住みの俺からしたら、ずっと家にいるお袋、姉貴、そして最近テレワークになった親父がいるとなると、いつもの一軒家が狭く感じる。

ましてや姉貴は海外で仕事していて、家には親しかおらず一人っ子ライフを満喫していた。こんな俺からするとだいぶきつい

ひとりになりたくても不用意な外出はできずに、自室に籠るしかない。


だが、リビングからの姉貴の笑い声と言ったら悪代官の悪巧み笑いぐらいデカい!

そんな雑音から逃れようと、Amazonでヘッドホンを買った。


オーディオテクニカの遮音性抜群のワイヤレスヘッドホン!!


高揚感に包まれながら、宅急便を受け取りいざ開封。

耳に装着して、再熱しているサカナクション のネイティブダンサーを再生した


「あ!今までに聞こえなかった音が聞こえる!!音の立体感もハンパねぇ!」とありきたりな感想を思った笑

そっから、朝から晩までヘッドホンを外さずにいた。


深夜

ひた隠しにしていた楽しみ

「ヘッドホンでAVを見たい!!」 

俺は用意周到だ。前日からFANZAで一週間レンタルしていたのだ。しかも、お気に入りの「彼女が旅行の間に、彼女の妹or姉とチョメチョメシリーズ」

まるで実家のパソコンでエロサイトを閲覧している時のドキドキ状態で

再生をタップした。

「なんて、艶っぽい喘ぎ声、行為音だ!」

あの頃の倖田來未ぐらい艶っぽい。


感動を覚えながら、そろそろ自分磨きを始めようとズボンを下ろした時、聴き慣れない音が耳を振動させた。

「おい!!男優の喘ぎ声もうっすら聞こえるやん!!」

午前1時23分 自分磨きへの自粛要請が出された。

立体感なんてまじで必要ないし、まず聞こえなかった音が聞こえることに憎悪すら覚えた。


高性能ヘッドホンのまさかの欠点が浮き彫りになった。


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