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中華アンプ(FX-98E)+スピーカー(JBL L82 Classic)で、ストリーミング再生をコスパ最高で楽しむ組み合わせ方(有線version)


やってはいけない楽しい事をしてしまいました。
これを見てしまったら・・・誰もが家の中の音楽に関するQOLが爆上がりです、それも簡単に。

「自宅でオーディオを爆音で且つ良い音で楽しみたい」
そんな欲求を抑えられずに、JBLから出ている L82 Classicというとてつもなくパフォーマンスの良いスピーカーを買ってしまいました。

この記事を見て得しない人:電源回路設計に精通している人&オーディオマニアの人
この記事を見て得する人:上記以外の人


JBL - L82 Classic

ロック良し
クラシック良し
Jazz良し

私はApple Musicでストリーミング音楽を楽しみまくっています。
そう、そんなストリーミング音楽も、Appleロスレスのストリーミングであれば、マジで高音質がこんなにも安価な構成で、しかも無茶苦茶パフォーマンスよく再生できるなんて・・・と思ったので、ここに備忘録を示します。

上には上がありますが、自宅の手狭なリビングで聞くにはまさに音に非の付け所のないような十分なスピーカーでした。もうマジで「何これ、最高やん!」と、前に持ってた10年以上前のスピーカーは即別の場所へ・・・。

スピーカーへ全振りして入ってしまった私。
ここから、私のコスパを追求した音探しの旅が始まるのです。

4章では、電源ノイズ対策のPetitSusieとPetitTankとの付き合い方も触れてみようと思います。

そして最後に、今回構築したシステムの値段も記載しています。スピーカーは一番高いので、そこは今回は割愛しますが、今回構築できたシステムは、廉価なスピーカーを用いても(そう、買い換える前の古いスピーカーも)今までとは全然違う素晴らしい音が出てきまいた。蘇ることができるんだなーと実感です。

まじで、この値段でこんな音のクオリティのシステムが構築できたら、オーディオメーカーは本当に困るんだろうなと思いました・・・。


1. アンプの旅:アンプはもうD級アンプしか愛せない

ただし、スピーカーにお金を振ってしまったため、数十万円するアンプにお金を出すことはできず、頂き物のAB級アンプから始めていました。

AB級アンプとは、


AB級アンプのイメージ

A級アンプとB級アンプのトポロジの折衷案が、AB級オーディオアンプです。AB級アンプは、A級トポロジの音質をB級の効率で提供します。この性能は、ゼロ付近の信号出力、つまりB級アンプで非直線性が生じるポイントで伝導するように、両方のトランジスタをバイアスすることによって達成されます(図3)。小信号に対しては、両方のトランジスタがアクティブになるため、A級アンプと同様に機能します。大振幅の信号に対しては、波形の個々の半分に対して1つのトランジスタのみがアクティブとなることによって、B級アンプのように動作します。

https://www.analog.com/jp/technical-articles/types-of-audio-amplifiers.html

AB級アンプは、A級アンプよりマシらしいですが、それでもかなり発熱が大きく、電気代も心配だし何より収納スペースが密閉空間ではまず熱でアウトなので、オープンなところにおく必要がある。そうなると、子供が触ってしまって厄介なことになりそう(というか実際に爆音に突如上げられて泣かれたり)ということがあり、これはまずいとなり、何か対策しないといけないという状況になってしまいました。

そこで、色々と漁ると「中華アンプ」というものがあるらしいということを知り、色々と勉強してみました。
すると、どうやら安くて小さくて音も程々に良いとかで、試してみようとついに試みることに。

どうやらそこではD級アンプが使われているということらしいです。

D級アンプとは、

D級アンプイメージ

スマートフォン、MP3プレーヤー、およびポータブルドッキングステーションなどの携帯型モバイルオーディオ機器の普及にともなって、消費電力がより重要視されるようになっています。バッテリの寿命を延ばすために消費電力を低減する必要があります。D級アンプは、パルス幅変調(PWM)を使用してレール・ツー・レールのデジタル出力信号を可変デューティサイクルで生成し、アナログ入力信号に近似させます(図4)。動作時には出力トランジスタが完全にオンまたは完全にオフのいずれかになるため、これらのアンプは非常に高効率(多くの場合、最大90%以上)です。この方式では、他のアンプ形式で効率低下の原因となっているトランジスタのリニア領域がまったく使用されません。また、最新のD級アンプはAB級アンプに匹敵する忠実度も実現します。

https://www.analog.com/jp/technical-articles/types-of-audio-amplifiers.html

要は、音の波形を細かく刻んでやって、その時の音の波形をPWMというパルス信号にしてやって、それをLow-Pass filterという「パルス信号から実際の音の波形へ変換する回路」部分を通すことによって人間が聞ける音に変換しているようです。一昔前は、その技術も聞くに耐えないレベルだったようですが、どうやら今は技術がかなり確立されているようです。

そして、これの嬉しいところはなんと言っても発熱が少ないこと。嬉しいことをまとめると、

  • 電気代が心配なくなる

  • コンパクトにできて収納場所に困らない

  • 安価な製品が多い

  • 発熱が少ないから機器としての故障の可能性も下がる

そこで私はFX-Audio- の FX-98Eというものを目に付けました。(我ながら運が良かった)


FX-AUDIO- の FX-98E

FX-AUDIO-ブランド デジタルステレオパワーアンプ(ハイパワー出力クラス)のスタンダードモデル

ST Microelectronics製 「TDA7498E」デジタルアンプICを搭載し、最大160W×2ch ステレオ出力を可能としており、シンプルなパワーアンプとしての使用を前提に設計された、低コストかつ高音質を実現した高コストパフォーマンスモデルです。

リファレンス回路をベースに、音質に影響する回路の省略を一切せず、低コストで音質向上の見込める回路を効率良く配置。

更に、音質向上が見込める要所にオーディオに特化した特注部品などの高品質部品を採用することで、低価格かつ高解像度でフラットな音質を実現しています。

https://item.rakuten.co.jp/nfjapan/h112/

もうマジでこれの音が良すぎて、前使ってたアンプと比較しても、音の解像度の細かさといい値段といい、この値段でアンプ出されたら大手メーカーや老舗メーカーは本当に嫌になっちゃうでしょうね。

このアンプを使用するときの私なりの注意点がありますが、

  • 24V以上の安定したDC電源を用いること

  • UL規格やPSE規格をとっていること

というのも、もしアンプ側で何かあってしまった時に、最後の砦として発火しないような安全性の高いもので守りたかったからです。
ちなみに私は下記のようなスペックのものを使用しています。これは使用していないスキャナーの電源を引っ張り出して再利用しました。

  • 出力 24V / 2.65A (max)

スキャナーの24V電源を使用


2. DAC探しの旅: 美音を求めて、君に決めた

DAC(Digital / Analog Converter)= デジタル信号からアナログ信号へ変換してくれる機械です。この機器のおかげで、人間はアナログ世界の音楽を楽しめますよね。

さて、なぜこの機器が必要かというと、私は先ほどお伝えしたように、Apple Musicからストリーミング再生して音楽を楽しんでいます。

余談ですが、先日もBruno Marsのコンサートへ行くために、ずっと彼の曲を聴きまくっていました。本当に最高のコンサートでした・・・

さて、そのApple Musicをどのような端末で聴いているかというと、私は古くなって使わなくなったiPhoneを使用しています。

「どうやって音を出しているの?」
と思う方のために一応説明すると、iPhoneからイヤホンジャックがなくなってから、lightiningコネクタの部分から一応アナログ音源を出力することもできますが、それだとiPhoneの中に内蔵されているDACの特性で音が決まってしまいます。それと、これは別に大した音のものではないです。。。

ですので、まずはストリーミング再生で出てくる「信号」を、そのままiPhone外部へと出力するために、lightning USBカメラアダプタを使用します。そうすることで、iPhoneからストリーミング再生している高音質のデジタル信号がそのまま
出力されます。

わかりやすいように、全体の構成は下のような感じになっています。

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