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もしもゴッホと寝れたなら

老後2000万問題が
4000万問題と言われるようになったり

円の価値が暴落し続けていて
国力もどんどん低下し

「ついに日本は途上国の仲間入りしたんじゃないか?」



まるで日本の終焉を予見させるような
暗いニュースをよく聞きますが

そんなニュースとは対照的に

「最高売り上げ高達成!!」

とか

「◯◯◯◯億円の総売り上げ記録!!」

とか

わたしみたいな一般人からしたら
0の桁が多すぎて
数字を聞いても現実感が全く感じられないほど

近年ますますバブリーな盛り上がりを見せている
アートオークション界


本当に売られているアート作品の価値が
いきなり何億もブチ上がったのか

それとも世の中にお金が有り余りすぎているのか

はたまた汚れたお金をお洗濯するために買われてるのか

その真実はわかりませんが

美術館巡りが好きなわたしでも
アート作品を見た時に

「これ、買っちゃおっかな?」

みたいな思考に至ったことが
生まれてからというもの一度もないので

気に入った作品を何億円も出して競り落としちゃうような
お金持ちマインドを理解することはできませんが

でも

もし

「あの名画」が

自分の自宅に飾れたら…?

なんて
想像したことはありませんか?

そんな艶かしいことを想像させてくれたのが
今朝読んだ
写真家で美術作家である鷹野隆大さんの記事

日経新聞

今年の5月まで国立西洋美術館で開催されていた
現代美術作家とのコラボ企画

『ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?』

という展覧会が行われていたらしいのですが


クールベに、ゴッホ、クラナッハと
アートマニアでない人でも名前を知っているような
アーティストたちの作品が

たった今慌てて飛び起きたかのような
乱れているベットの枕上に

IKEAとか無印良品で売っている感じの
ソファーの裏に

現代的な家具と
生活感あふれる空間に飾られている名画たち

ウェブ版「美術手帖」より

こうして見てみると
美術館で緊張しながらマジマジと鑑賞する時とは
また全然違った印象が感じられ

もし自分が本当にこの空間に住んでいると想像した時に

椅子に座りながらコーヒー片手に
ふと作品を眺めた時に

昼間と夜の照明具合で変わる
色合いや微妙な筆のタッチを観察できたり

作品が放つ雰囲気が
日常の流れに溶け込んでいるのを感じたりと

「名画をリラックスしながら眺める」

という

まさに貴族の余暇の過ごし方!

みたいな
ものすごく贅沢な時間を過ごすことができそうで

そうか

本当のお金持ちは

この贅沢な瞬間を味わうために

何億ものお金を払ってアート作品を競り下ろすのか!!

やっとのことで
少しお金持ちのマインドを理解できたような気がしたのですが

次の瞬間

こんな名画たちを飾っていることが
悪い人たちに知られたら
秒で強盗に入られてしまうやないかい

みたいな
物凄い不安感に襲われてしまい

もし本当にこの何億円もする名画たちを
自宅に飾ることができたとしても

「リラックスしながら名画を眺める」という
とっても贅沢なはずな時間が

玄関先でハエが飛んでる小さな音がしただけで
強盗集団かと思い

「来たかっ!!!????」

っと全身硬直してしまう
超ストレスフルな時間になってしまうと思うので

やっぱりわたしにはアート作品を見て
お洋服を買うようなノリで

「う〜ん、ボーナス出たから買っちゃえっ!」

みたいなお金持ちマインドには
一生なれないのだと実感したのでした

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