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粋なジェラートの名前を考える

夫とわたしはよく散歩をする。散歩をしながらくだらない設定を考えて話すのが好き。

今日は祐天寺のちょっと汚い台湾料理屋さんで、空芯菜炒めとニラエビまんじゅう、酸辣湯、カニあんかけチャーハンをふたりで食べた。満腹。

そのあと都会的なジェラート屋さんに寄ってからお散歩。

もし自分がジェラート屋さんを開くのなら、ジェラートには粋な名前をつけたいね。ストロベリーとかピスタチオとかじゃなくて、詩的な名前。

生まれたてのまつげ
にわとりのはやおき
あなたと落とし穴
おおかみの子育て

とか。

「おおかみの子育て?
それはチョコレート味のジェラートかな?」

「いや、これはゴマ味。色的に。」

「じゃ、【買い物帰りの肉まん】はどう?」

「えー、なんかジェラートの名前に食べ物ワードが入るのは違うよねー。」

こんなことを言い合いながら
夜の住宅街を歩く。

たまにこの話題を思い出して、新作のジェラート名を考えたりする。

コツは、
食べ物の名前は入れないこと
名前からなんとなく味が想像できること
意味がわからなくてもそれはそれでいい

生まれたてのまつげ

とか、全然意味わかんないけど素敵なジェラート名だと思う。多分、ミルク味かな。

「すいません、生まれてのまつげとオオカミの子育てのハーフ。コーンでお願いします。」

みたいなやり取りが飛び交うジェラート屋さんってなんかいい。

これがもし、散歩ではなくドライブだったら、「センスのいいラブホ名を考えよう」とかになる。国道沿いに現れるラブホの名前にケチをつけながら。

感性とボキャブラリーとセンスが相手と同等ではないとつまらないから、こんなこと一緒になって考えてくれる相手はなかなか貴重な存在だ。

いつか何かに役立つかもしれないからちゃんとメモしておこうと思う。


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