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令和6年6月 第20回定例会 一般質問③インクルージョン・インクルーシブ学童について

こんにちは。尼崎市議会議員 池田りなです。令和5年9月 第20回定例会 において、インクルージョン・インクルーシブ学童についてです。

すべての人々が平等に参加し尊重される社会を目指す概念、インクルージョンについてです。インクルーシブ学童について取り上げます。

私が定義する「インクルーシブ学童」とは、障がいや特性の有無に関わらず、すべての子どもが放課後同じ場所で過ごす学童を指します。先日、神奈川県横須賀市のインクルーシブ学童sukasukakidsを視察しました。

以前、支援級に通うお子さんの保護者から「地域の学校には通っているが、放課後は放課後デイサービスを利用しており、地域の友達と過ごす時間が限られている」との意見を頂戴しました。これにより、障害を持つ子どもも遠慮なく預けられる学童保育の必要性を感じています。

厚生労働省の第15回放課後児童対策に関する専門委員会でのとりまとめ案「放課後児童クラブ・児童館等の課題と施策の方向性」(令和5年2月8日)では、障がいのある子どものインクルージョン推進が強調されています。

令和4年5月1日現在、放課後児童クラブにおける障害のある子どもの受け入れ率は全体の3.9%とされています。

本市の公立学童(児童ホーム)では、待機児童・職員数の不足から障がいのある子どもを積極的に受け入れることが困難です。横須賀市では、民間学童保育で支援が必要な子どもを受け入れた際に補助金を支給しています。

<池田質問>
国のとりまとめ案にもあるような学童保育のインクルージョン推進をするため、予算や待機児童・職員不足以外の課題があれば教えてください。

<こども青少年局 答弁>
公設児童ホームでは、入所優先順位に関する基準において、障害のある児童の場合に加点する仕組みを設けるほか、事前相談や調査票に基づく面談等により、児童の健康状態や発達の状況、家庭の状況、保護者の意向等を確認し、障害のある児童の個々の状況に応じて、育成支援の内容を工夫しております。

さらに今年度には、障害児対応として、放課後児童支援員等の資格を有する加配指導員を2人増員するなど、障害のある児童の受け入れを推進しているところであり、令和6年5月時点の入所者数は138人 となっております。

また、民間事業者に対しては、障害のある児童を受け入れるために有資格の指導員を追加配置している場合には、補助金を加算して交付しており、令和6年5月時点の民間児童ホームにおける入所者数は43人 で、公設及び民 間児童ホームにおける障害のある児童の入所者数は、年々増加しております。

障害のある児童のインクルージョンの推進に向けては、障害特性や支援について専門的知識・技術をもつ職員の確保、関係機関や福祉サービスとの連携の強化などの課題がございますが、引き続き、障害のある児童の利用機会確保のための適切な配慮や環境整備を進めてまいります。

児童ホーム|尼崎市公式ホームページ (city.amagasaki.hyogo.jp)

民間児童ホーム|尼崎市公式ホームページ (city.amagasaki.hyogo.jp)

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