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令和6年6月 第20回定例会 一般質問②病児保育・一時保育検索予約のオンライン化について

こんにちは。尼崎市議会議員 池田りなです。令和5年9月 第20回定例会 において、病児保育の現状についてです。本市は、市内6地区中2地区に病院に併設された病児保育しかなく、訪問型の病児保育はありません。

令和5年度の利用実績は以下の通りです:高原クリニック病児保育室333人、延べ642人; 堀内小児科むこのそう病児保育室507人、延べ899人; 兵庫県立尼崎総合医療センター病児・病後児保育室14人(延べ16人)。

病児・病後児保育 病児のお子さんを預かります。|尼崎市公式ホームページ (city.amagasaki.hyogo.jp)

「病児保育はいつも満員で利用できない」という保護者の声を多く頂戴しています。有給が取れない職場や個人事業主の保護者は、子どもが病気のたびに収入減に直面します。特にひとり親や低所得者世帯は大変困っていらっしゃいます。

<池田質問>
西宮市のようなベビーシッターによる訪問型病児保育の利用料金助成制度を導入することは可能でしょうか。また、検討中であれば、その実施予定時期を教えてください。


<こども青少年局 答弁>
病児・病後児保育事業につきましては、医療機関併設型の保育室にて、当初は4医療機関で実施しておりましたが、現在、1医療機関が休止中であり3医療機関で実施しております。

そうしたことから、現在、休止中の医療機関に代わる別の医療機関を募っているところですが、手を挙げて頂<医療機関が見つからず、確保が難しい状況が続いております。 そのため、医療機関併設型に加え、他都市で実施している訪問型の導入が可能かどうか、現在、他都市の実施事例の情報収集に努めているところです。

<池田質問>
現在本市にある医療併設型の病児保育を増やすのは保育士不足や予算不足で難しいため、他市のように幼稚園や保育園の中に病児保育を設置できるよう進めるべきと考えますが、見解をお聞かせください。

<こども青少年局 答弁>
保育園や幼稚園内において、体調不良児対応型の病児保育事業を実施することは、対象児童の安静を維持する場所の確保と、該事業に携わる常勤の看護師の配置が必要となり、専門職の確保が難しい現下の状況から、事業実施は困難と考えております。

そのため、医療機関併設型保育施設を運営する新たな医療機関の確保と他都市で実施の訪問型の導入の検討を行っております。 なお、市内の企業主導型保育園の一部には、当該保育園に通園していない病児・病後児であっても保育を受け入れる保育園がございますので、その周知を図って参ります。

続いて、病児保育を含む一時保育予約システムのオンライン化についてです。西宮市では、保護者がいつでも簡単にLINEやWebから病児保育室を検索、予約できるオンラインシステム「あずかる子ちゃん」を導入しています。

現在本市では保護者が各施設に1件ずつ電話で予約していますが、「満員で利用できない」という保護者の声を聞いております。内閣府の調査によると、全国の病児保育室の利用率は約30%です。低利用率の主な理由は①認知不足②利用しにくい予約システムにあると報告されています。

<池田質問>
本市でもオンラインから一時保育の検索予約できるシステム導入を検討していただけないでしょうか。

<こども青少年局 答弁>
現在、一時預かり事業の利用に当たって、利用者は一時預かりを実施している保育施設に事前登録を行い、契約した上で、電話等で直接申込みいただいております。

オンラインで一時預かりの空き枠状況の確認や予約申込みを可能とするためには、システムを導入するだけでなく、保育施設側において、利用の空き枠等のリアルな情報を随時更新いただく必要があることから、適切な運用に当たっては、保育施設側の協力と新たな負担が必要となります。

なお、一時預かり事業と類似する新たな制度として、令和8年度より生後6か月から満3歳未満を対象に就労要件を問わず月一定時間、利用できる「こども誰でも通園」制度の実施が予定されおり、現在、国からはその連用にあたり、利用申込みは予約システムの活用を基本とするとの方針が示されております。

一時預かり事業の利用申し込みのシステム化に当たっては、今後も国の動向を見極めつつ、こども誰でも通園制度の予約システムの活用の可能性も含め、保護者にとってよりよい方法を検討してまいりたいと考えております。

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