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視察報告 東京都渋谷区 とうきょう若者ヘルスサポート(わかさぽ)若者の心と体の相談窓口について 尼崎市議会議員 池田りな

こんにちは。尼崎市議会議員 池田りなです。視察の報告をいたします。

テーマ:若者の心と体の相談窓口について
日程:2024年4月25日(水) 午後
場所:東京都渋谷区 とうきょう若者ヘルスサポート(わかさぽ)

【概要】
「とうきょう若者ヘルスサポート(わかさぽ)」は2023年11月に始まり、東京都内に在住・在学・在勤の中学生以上の10代の方を対象にした施設です。看護師等の専門職が思春期特有の悩みに関する相談にのっています。具体的には、月経のこと、性感染症、妊娠、性器などに関する相談が多いそうです。相談した若者のうち、避妊の失敗や性暴力による意図しない妊娠を防ぐ「緊急避妊薬」が必要な場合には、相談員が医療機関に同行することもあるそうです。

この取り組みはスウェーデン発祥で、1970年代に始まり、現在は約250カ所があるそうです。利用対象者は13~23歳で、医師や看護師に悩みを打ち明けたり、避妊具や生理用品を無料で受け取ったりできます。全国で広がりつつあり、実施主体は民間産婦人科医院や自治体などで、形態はさまざまです。家族や学校には話しづらいことを安心して打ち明けられる「まちの保健室」のような場所です。

視察で特筆すべき点を2点挙げます。1点目は相談全般についてです。相談者の4割が中高生で、残りはそれ以上の年齢層であり、小学生の相談は滅多にないそうです。男性からの性に関する相談も多く、男性相談員の存在も重要だと担当の方がおっしゃっていました。相談手段は9割は電話で、メールの利用はほとんどないそうです。相談電話には「いたずら」的なものも多く、対応に苦労しているそうです。LINE相談の導入も検討中のようです。

スマートフォンの情報が氾濫する中で、正しい情報が得られる有資格者が正確なアドバイスを提供する「とうきょう若者ヘルスサポート(わかさぽ)」のような場所は重要だと考えます。

尼崎市では、若年層が心や体の悩みを相談できる場所として、「尼崎ユース保健室」がユース交流センターに開設されています。その他にも、子育て応援基金に採択された女将ラボが運営する「ヌック」や、一般社団法人えんぐらぶが提供する「尼崎ユースクリニック」などがあります。

私も今後も、若年層が悩みを相談できるユースクリニックの普及に向けて努めます。また、東京都で実施される都立高校における産婦人科医の校医配置についても、尼崎市での導入を模索したいと考えています。顔の見える産婦人科医が校医になることで生徒も心や体の悩みを相談するハードルが下がります。


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