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せみはキライではない

まだまだ暑いけど朝晩の日差しがだいぶ緩みましたね。
この時期によく目にするのがセミのひっくり返ってる姿。油断してはいけません。死んでいるのかと思いきやいきなりランダムに飛び始めるのです。頭を思いっきりどつかれた経験上、慎重に近づくと静かに天国に召されてる時もあります。
 
ひっくり返っているその姿。手足を胸の真ん中で組んでいるような姿は短い夏を一生懸命生きてきたんだな、そして短い一生を終えるのだなとセミの一生をしみじみ眺めてます。
私のベランダで。
そう私のベランダ。どうしよっかなぁ。
天国に召されると後の処理をどうしようかと思案中。土に埋めてあげたいけどちょっと面倒だ。ゴミ箱行きか。かわいそう。だけどこのままだとたぶんゴミ箱行き。せめてティッシュで包んでからにしよう。
ところで、あなたは死んでいますか。
十分な距離をとって息を吹きかけてみます。

ちょっと動きました。これはもしかして生きていらっしゃいますか。
次の朝もしあなたを見かけた時はもうそーゆーことなので処理しますよ。

次の朝。

いません。ベランダの隅々まで探したけどいませんでした。
息を吹き返して元気に飛び立ったのですね。
良かった。もう戻ってくるなよ色んな意味で。
セミの夏の一休みだったんでしょうか。

一休みって言っても死んでるみたいなんだよ。びっくりするのでひっくり返るのだけはやめてほしいなと思うのです。

夏もそろそろ終わりです。


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