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キャロブの種の凄さ

キャロブは、マメ科の植物で日本語では【イナゴ豆】というイナゴに似ていることからの語源らしいのですが、あまりカッコいい名前ではありません。

しかし、皆さんもご存知の誰もが認める美しいダイヤモンドのカラット(carat)とは、ダイヤモンドの重量を表します。このカラットという言葉の語源は、実は、キャロブcarobの木を意味するギリシア語のkeration(ケラション)です。キャロブのサヤの中にある小さな種が、大きさや重さが均等だったので、ダイヤモンドの重さを量る為に、何世紀もの間、使われてきたのです。

キャロブにとっては、とても名誉なことです。

今日は種の話をしようと思います。この種がここ数年、ヨーロッパに大量に輸出されています。今までは、豆とは言え、サヤの部分を消費していましたが、このキャロブの種が実は凄いものだったと分かったのです。

ローカストビーンガムとは

キャロブの種が高額な価格で取引されていることは有名ですが、それが一体何に使われているのかモロッコ人の間でも謎でした。それが分かったのが、ローカストビーンガムという存在です。

このローカストビーンガムとは、食品分野で、増粘安定目的でアイスクリームなどの冷菓に、ゲル化剤としてデザート類(プリン、ゼリー)などに最も使用されています。

他にも、化粧品にも配合されることもあり、増粘作用の目的で、スキンケア化粧品、ボディ&ハンドケア製品、メイクアップ化粧品、日焼け止め製品、シート&マスク製品などに使用されているようです。

どちらも、天然素材の安定剤、保存剤として使用されているようで、これがモロッコから大量に種を輸出されている理由でした。

このキャロブは、まさに神様からもたらされた不思議なスーパーフードなのでした。

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