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「社内フリーランス」という企業内での新しい働き方

11月中旬になり師走の寒さを感じる季節になってきたなあ…と温かいコーヒーを飲みながら、太陽の心地よさを感じる日々が愛おしい。

10月の1ヶ月は、本当に仕事を多く行い学びが多い時期だった。7月から始めた3つの仕事を3ヶ月続けた結果、本業であった人材育成の仕事一本に戻した。今回3つやってみてわかったことは、「出来ること(強み)×やりたいこと(wont)」の噛み合わせが大切だということ。私の強みは具体的に何で何が出来るのか、そしてなぜその仕事を今やりたいのか。業務委託契約を結ぶにあたり相互認識を合わせる必要性を強く感じた。副業が推奨され始めフリーランス(個人事業主)になる人も多い昨今に私も挑戦してみたかった。収入が増えるよりも先に自分の市場価値を知りたかったことへの好奇心と先人達の背中を見て憧れがあった。いくつもの仕事を掛け持ち、いくつもの打ち合わせをこなしていく姿にカッコ良い大人に見えたのだ。そして、憧れが現実になったある日「私これが幸せなのか」「これが目指したい姿だったけ?」メインの本業が終わった後に仕事。土日休みも仕事。空いてる時間は全て仕事に費やしている日々。スケジュールは常に埋まり、余白なんて開けている余裕すらなかった。カフェでゆっくり本を読むよりも、PCが触れる場所で仕事が出来ることが最優先で何より心に余裕は一切ない。常にWi-Fiとコンセントと探して仕事をする日々。

成長実感と成長痛が欲しくて新しい自分を知りたかったはずが、いつからか責務に変わっていた。やりたいからやらなければならないに思考がいつの間にかシフトしてしまったのだ。元からある完璧主義の性格に拍車が掛かり戦略を考えてはアウトプットに満足できない日々。久しぶりに感じた新人時代の感情を呼び起こした感覚に毎日試行錯誤をしては、出来たことへの満足度がない&出来ないことへの戦略を練ってはアウトプットにこだわった。業務委託してくださった企業様の期待値が月毎に上がっていく感覚もあり、期待してもらえることへの嬉しさと同時に期待に応え続けられるリソースがないことにも薄々感じていた。本業の方でも契約を変えたことで、業務幅に制限があるやりづらさを感じていたりと仕事の基盤が揺れ始めてた。ジョブ型の雇用形態のイメージが出来た期間でもあったが、マルチに社内で自由度が高い働き方が好きだった。好きな仕事を好きな人と好きなだけ満足が行くまでやる。そんなことが立て続けに起こった中で、本業のみにシフトすることを決心した。そして、社内でフリーランスのように働く働き方をすることに人事と話し決めた。

会社規模は60名程度の中小企業。
PJを複数持つことはあっても、社内で自由に動ける案件にスポットだけで入る職種はなかった。「新規講師開拓・総務部がやる既存講師への契約書関係・営業がやる既存顧客との連絡・人事が行う新卒の採用活動・社内勉強会の企画運営・営業担当のスポットでの案件サポート(現在20社程度)・パートさんとの連携業務や調整・開発が行う案件・後輩育成など…」どれも一人で全てを回せてるわけではないが、人が足りない所(部署やチーム関係なく)スポットで入る仕事が多くやりがいも大きい。
常にマネジャー達と相談・戦略を立てながら行う業務連携は楽しいことが多く、上司も積極的に相談してくれることも何より嬉しい。何をしているかと言われると、人が足りない所や作業をスポットで入り爆速で回す何でも屋さん。企業の中で「好きな人と好きな場所で好きな仕事が出来る」幸せを感じることができ、常に新しい挑戦もありながら仕事の質を高めて点を線にしていく感覚は今の私にあっている働き方だ。

企業の中にいては、成長ができない。
と何年か前までは言われていた感覚ではあったが、今は時代の流れと共に変わってきているように感じる。仕事が回っているのであれば、どこで働いても良い。時間はだいぶ融通が効くようにもなった。ここまでの道のりに来るまでには何度も壁にぶつかり、心が折れたこともあった。しかし、1番大事なのは「私はどうしたいか」を常に軸に持ち伝え続けること。無理と決めて諦めるのは簡単で、誰かにそこを作ってもらうことを待つよりも茨の道を通ることの方が多くのことを学ぶ。今の会社に入ったことを配属1ヶ月目で後悔したり、人間不信になったり、会社のトイレで泣いたり、上司を呼び出して怒ったり、同期と居酒屋で朝まで話し合ったり、体調不良で休職したことも、退職相談を3年半で3回したこともどれで今思えば何もしなかった人生より良かった。そして、社長と京都で飲みながら泣いた夜は今でも忘れられない。

「社内フリーランス」所属部署にとらわれない働き方で、場所に縛られず時間も割りかし融通が効く、福利厚生や制度利用も上手く使いこなしながら働く。

今年はこんな働き方をしながら、毎日を楽しんでいきたい。来年の初めにはまた違うことをしているかもしれないが、それもまた良い。

読んでくれてありがとう!素敵な1日を。