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ツレは27歳年上で。

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歳の差パートナーの日常と思想を綴ったエッセイ。part1に概要記載しております。お好きな記事からお好きなようにぜひ。
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#恋愛

【part9】今時小学生でももう少しマシな言い訳考えるけどね。

歩くことに関しての目的は人それぞれで良いんだけど、やっぱりツレはそこんところしっかりしてた。 そう思えばそれが一番の健康法 「おー。今日は12,000歩。」 スマホの歩数カウントアプリを見て、ツレは嬉しそうに報告する。その日どのくらい歩いたのか、毎日確認しているらしい。 「へーすごい。割と歩いてるもんだね。」 「そうだねえ。今日は特に一駅分歩いたからな。一日8,000歩が目標なんだよ。今のところほぼ毎日達成してる。」 なんだか嬉しそうだ。私は思わず感心してしまった。

【part12】乳首つねってごめんなさい。

フェチは宗教用語で「呪物崇拝」のことを指すらしく、古来より「それをもっていると災厄が近づかず、幸運がもたらされる」とされてきた。 であるならば、大義名分は十分だ。 二の腕 私はツレの体のパーツの中で、二の腕がダントツで好きだ。 特に夏の半袖の時期。クーラーでいい感じに冷えた二の腕が最高である。運転中、ハンドルを握ったまま無防備に放り出されたそれは、もはや尊い。 ちなみに最初、ツレの二の腕を揉む度に私は「これこれ」と小さい声で言っていたらしい。ほぼ無意識。はたから見たら気

【part13】ありがとう。頑張る理由をあなたに置くのは、やめにする。

「信念」と言えば聞こえはいいけど、自分の首を絞めているそれを外すのに、私は随分時間を要してしまった。 信念とhave to 2ヶ月前に書いたnoteを見返して、私はちょっと、自分の必死さに笑ってしまった。 この時の私はずっと焦っていたのだ。ツレとの関係性において、誰からも認められる組み合わせで居られるように。 今思うと恥ずかしいのだけど、こう考えていた理由はおそらく2つある。 一つ目は、ツレをモチベーションにしないと、仕事に身が入らない状態にあったから。 二つ目はシン

【part14】けんほろ予防新聞、ツレに刺さる。

相手が自分を選んだ理由なんてものは、結局大して重要じゃなかったりもする。 私と付き合うメリット一年以上前、当時私が勤めていた会社の上司が発起人となり、私の上司二人とツレとの四人で飲みに行ったことがあった。 もちろん私の会社の関係者とツレは「はじめまして」な場だったのだけど、だんだん酔いも回ってきて、私と上司たちはいつものように下ネタもちょくちょく挟む会話になっていた。 その流れでいきなり上司の一人が私に対して、 「おい森逸崎、お前と付き合うメリットって何なんだよ。三つ

【part16】真夜中の歯ブラシ事件と両親の別居と。

人間関係なんて、お互いが尊重し合って、一緒に創り上げていくものじゃないか。 受け入れられないのであればさようなら 今考えたら失礼な話だけれど、当時私は自分で「三日後の予定が立てられない人間です」と豪語する程度には、そのタイミングの気分だけで物事を全て決めていた。 たとえ大事な人との約束であろうと気分が乗らなければ参加しなかったし、もっと悪いことに、約束した本人へ連絡を入れることなく眠りにつき、そのモードになると電話もメールも折り返しもしなかった。 感覚としては「ドタキャ

【part18】待ち続けるということ

「私の過去の態度」を引き合いに出された時、思っている以上に、当時の私がツレに与えた傷が大きかったことを知る。 ◇ ツレと喧嘩じみたことをしてしまった。 「放っておいてくれ」というツレに対して私が踏み込んだら、 「自分は放っておいてくれと言って勝手に出ていくくせに、俺にはそうさせてくれないのか」とツレが言った。 私は何も言えなくなってしまった。 以前も書いたように、ツレと出会ったばかりの頃、私はだいぶ我儘で自分勝手だった。 他人に踏み入れられたくないからすぐシャットダウン