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19歳で未経験だった私が1年間アトラエでデータサイエンスのインターンをした話

はじめに

こんにちは。吉田凜と申します。
現在は慶應義塾大学理工学部の3年生で、統計や情報、人間工学などの勉強をしています。

2022年4月から「Wevox」というサービスのデータサイエンスチームでインターンをさせていただいており、インターン開始当時はお酒が飲めない19歳だったので、「まだお酒飲めないのか!」とみなさんから言われていました笑

今年8月からスウェーデンへ交換留学に行くため、最後に、1年以上のインターン生活で得た学びのアウトプットの機会をいただきました。理工学部の友人から「長期インターンやってみたいけどなかなか動き出せない...」という声をよく聞いていたので、このnoteを通して、そういう方達に「インターンやらせてもらってこんなに色々なものを得られたよ」というのを伝えられればとも思います。

アトラエでインターンを始めた経緯

元々大学1年生の頃は別のAIベンチャーでフロントエンドエンジニアのインターンをしていましたが、建築の勉強をしている友人の「夏に大阪の建築事務所に住み込みでインターン行ってくる!」という声を聞いて、「私は自分のやりたいことをできていないかもしれない」とモヤモヤするようになりました。

そこで、小さい頃から数字が好きということもあり、高校時代から「将来はデータサイエンスをやってみたいな」と思っていたため、大学1年の期末テストが終わると同時にデータサイエンスのインターンを探し始めました。アトラエを知ったのは、LabBaseで見つけてなんとなく「興味あり」を押してみたところ、採用担当の加賀さんが声をかけてくださった、というのがきっかけです。

採用担当の加賀さん、データサイエンティストの杉山さんとzoomで一度ずつ、最後にオフィスでCTOの岡さんと面接し、インターンとして採用していただきました。

正直名前も聞いたことのない会社でしたが、zoom面接の時点でお二人の仕事に対する熱量がとてもよく伝わってきて、気がついたら「絶対にここで働かせてもらいたい!」とアトラエの虜になっていたのを覚えています。

やったこと

勉強期間

インターンを始めた2022年4月当初は、DSに興味があると言いつつも高校の授業で少しRに触れたことがあるくらいで、業務で必要なPythonやSQLのスキルは皆無でした。面接の時点で、杉山さんから「夏休みから本格的にコミットできるようそれまでは勉強期間にしよう」という提案をもらっていたので、インターンを開始した4月から大学の期末テストが終わる7月までの期間は、データサイエンティスト協会の100本ノックでひたすらPythonとSQLの書き方を学びました。

分析レポート

Wevoxとは、簡単にいうとエンゲージメントサーベイなのですが、私はWevoxチームに所属し、Wevoxで取得できるエンゲージメントスコアについて、属性ごとの計算結果などに解釈を加え、お客様へお渡しする分析レポートを作成していました。レポート作成後、先方とのミーティングに同席させていただいたりもしました。

コード型作成

Wevoxに蓄積されている膨大なデータをもっと活用してデータドリブンに意思決定ができるように、簡単に使えるコードの型をPythonで作成しました。オブジェクト指向などあまりよく理解していなかったので、チームにいる先輩吉次さんの別のコードを勉強材料にしながら新たなコードを書いていきました。かなり時間がかかりましたが、Pythonの良い勉強になりました。どんなことでも質問するとすぐに丁寧に教えてくださった先輩(吉次さん)にはとても感謝しています。

影響度分析

「Wevoxに溜まっているデータを使って、何か新たな発見をしたい!」という思いがあったので、インターン生活最後のプロジェクトとして、「個々人の働きがいにはどんな要素が影響しているのか」という分析をしました。ちなみに、私はワークライフバランスや仕事量が大事なようです笑

ここでは、目的にそって仮説を立て、それを検証するために必要なデータを整形し、クラスタリングし、結果を観察してまた手を動かしこれを繰り返す、という一連の流れをやりました。


振り返ると、どれも私の「やりたい」に基づいたことをさせてもらっていて、アトラエでインターンさせていただけたことのありがたさを改めて感じます。

学んだコト・モノ

データサイエンスは忍耐

会社の持つ膨大な生データを使わせていただいたからこその学びだと思います。高校のデータサイエンスの授業や大学の授業で入門的に使用したデータは元々綺麗なものが多かったのですが、実際業務で使用したデータの中には整形が必要な部分も多く、これにかなり時間がかかるということを身をもって学びました。一度整形し終えたつもりのデータで分析を始めていたのに途中で欠陥を見つけてしまい、一からやり直し、ということも何度かやりました。めげない心と常にデータ(と自分)を疑い続ける意識を鍛えられたと思います。

大人は優しい

だから、やりたい/わからないことはなんでも声に出し、自分からお願い/質問する、行動する、ということです。最近の大学生活でより実感していることでもありますが、インターン生活においてはもっと自分がやらなければいけなかったなと反省している点でもあります。

(特にこの会社では)インターン生のやりたいことはなんでもやらせてくださいましたし、わからないことも、聞けば作業を中断してその場ですぐに答えてくださいました。ただ、本来は*こちら側がやりたいこと、わからないことは自分から発信しなければ他の人がそれを知るはずがありません。

ずっと勧めていただいていたのにもかかわらずなかなか自分から動かずにいた先方とのミーティング同席についても、あるときCSの方にお願いしに行くとその場で日程を調整してくださり、実際お客様の声を聞くというのはとても良い経験だったので、もっと早くから動いていれば、と後悔しました。

(*「本来は」と書いているのは、一番近くでサポートしてくれていた越智さんという方は私の考えていること、困っていることを先読みして、「困っていることはない?」「次こういうことやってみるのはどう?」と聞いてきてくださっていたからです。先読みしていただく前に自分からいかなければいけなかったなと反省していますが、一方で、声をかけていただく度に救われていたのもまた事実です...。)

とにかく色々な方と話す

アトラエの方は本当に優しく、ランチに誘ってくださったり社内イベントがあるからと声をかけてくださったりしたので甘えてしまいましたが、正直、これも「もっと自分からぐいぐいいくべきだった」と反省している部分です。ただ、そういった場ではDSチーム以外の方、担当のサービスすら違う方ともお話しさせていただく機会があり、自分と似た/全く違うバックグラウンドを持った人生の先輩方のお話はとても興味深かったです。

(こちらでは詳細は割愛しますが)自分が今抱いている人生の目標の一つも、飲み会での美穂さんのお話がきっかけになっている部分があり、色んな方とお話しすることは自分の財産になり得るなと感じました。

自分の無知

これは誰でも当たり前なことですが、インターンを通して、無知の無知から無知の知に近づいたと思います。特に自分の経歴上、似た属性の人が集まった狭いコミュニティに属していることが多かったのですが、上場企業の組織という自分にとって未知の領域に入れてもらうことで、それまでの自分の世界がいかに偏ったものだったかを体感できました。
自分がアトラエに入って受けた衝撃のいくつかを以下にリストアップします。

衝撃①「仕事に対してここまで熱量のある人たちがいるんだ」
「結局仕事なんてお金さえもらえればなんでもいいや」と思っていた私にとって、アトラエで最も衝撃を受けたのが社員のみなさんの熱量でした。バーでの飲み会で社員の方がアツくビジョンについてお話ししてくださっているのを聞いて、「私も自分の熱意を全て注げる仕事がしたい」「仕事にアツくなってもいいんだ」と思えるようになり、自分の将来をより明るく見られるようになりました。

衝撃②「主体性とはこういうことか」
フラットな組織であるアトラエだからこその衝撃かもしれません。とてもよく面倒をみてくださった越智さんは新卒1年目でしたが、チームのためにその会議形態を変えられたり方針を考えられたりしていて、ふと新卒1年目ということを思い出して勝手に驚く、ということを何度もしていました。年数関係なく主体性を持って動くということの意味を理解でき、自分が社会に出る前の段階でそのお手本となるような方のすぐ近くにいさせてもらえたというのは、ありがたい経験だなと思います。

衝撃③学びへの意欲
社内では半年単位で杉山さんによる勉強会が開かれていました。機械学習の勉強会には私も参加させていただきましたが、他に参加されていた社員の方の中には非エンジニアの方が何名かいらっしゃいました。それだけでなく、同時期に開催されていた二つの勉強会を掛け持ちされていたりもしていて、学生として負けてはいけない部分で負けてしまっているな、と良い刺激をいただいたのを覚えています。同時に、「自分も、社会人になっても学び続ける人でありたい」と思えるようにもなりました。

アトラエでのインターンを始める前は、身近な社会人は両親しかおらず、n=2のかなり偏ったサンプルだけで私の社会人像が形成されていました。大学2年生という早い段階で、それだけではない社会人の在り方を知ることができたのはとてもよかったなと思います。

おわりに

アトラエでインターンをさせていただけて本当に幸運だな、恵まれているな、と思います。

初めは直感的に選んだ会社でもありますが、こんなにも恵まれた環境でたくさんのことを経験させていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

とりあえずやってみる、というのは大学生が1番やりやすいとも思っているので、自分の直感を信じて思うがままに突き進んでいってみることを勧めます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

少しでもアトラエに興味を持っていただけたら、下の資料を見ていっていただけると嬉しいです。


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