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イメージと現実のギャップ。イメージを疑うことで世界が開ける

rinです
いつも私のnoteにお越しくださりありがとうございます。

いつも恋愛についての話題が多いこのブログですが、今日は私たちがもつ「イメージ」の厄介さについてお話していきます。

戦争の痛ましい報道や、国内の悲惨な出来事、はたまた政治の失策とも思えるニュースに悲しみや苛立ちを覚えて、心が落ち着かないという人も多いかもしれません。

そんな人はきっと感受性が豊かで優しい人なんだと思います。

けれど一方で、生きにくさも感じているのではないでしょうか?

悲惨なニュースから自分の心を守るためには我々が持っている「イメージ」を疑うことが大切です。

今日はそんな「イメージ」を疑うきっかけを得られるエッセイ『フィンランドは今日も平常運転』を参考にしながらお話していきます。

  • 悲惨な報道にイライラしたり悲しくなる

  • ついつい感情的になることが多い

  • イメージが膨らんでマイナスなことばかり考えてしまう

そんな人にぜひ読んでいただきたい内容です。


イメージと現実のギャップ

人間には実際に知らない出来事をイメージで補う能力があり、まだ人間がジャングルで生活していた頃から危険の察知に大いに役立ってきました。しかし時にイメージは、私たちの気持ちや行動を窮屈にしてしまうこともあります。

彼が浮気してるかも、老後生きていけるのか、もっと困窮するのでは。イメージが膨らむと断片的な情報から、そんな漠然とした不安を抱いてしまいます。

また、いい悪いは別として、メディアは人の目に止まるようにあえてセンセーショナルに演出された報道を行っています。なので、社会の構造的にも人間の特性的にも私たちは悪いイメージに引っ張られるようにできているのです。

そこで、必要以上にイメージに振り回されないためには、イメージを補う「情報」を持つことが大切です。

例えばテレビや新聞だけではなくSNSから別の視点の情報に触れたりしても良いでしょう。しかし、一番おすすめなのは自分で体験してみることです。

『フィンランドは今日も平常運転』では著者が実際に体験したフィンランドでの出来事について触れており、それは私たちのイメージとは大きく違うものでした。


ギャップを埋める『フィンランドは今日も平常運転』

著者の芹澤桂さんはフィンランドのヘルシンキに住む日本人エッセイスト。

フィンランドと聞くと、ちょっとおしゃれなイメージをもつ人も多いのではないでしょうか?

私もその1人で、おしゃれな家具やデザインの良いブランド品が多く、社会保障も行き届いていることから、フィンランドと聞くと良いイメージばかり思い浮かびます。また、ムーミンの発祥国としても有名ですね。

そんな素敵なフィンランドの人たちですが、日本のガイドブックには大まかに「シャイでお酒好きな人たち」と紹介されています。

しかしこのエッセイには、そんなイメージとは違ったフィンランドの人たちの生活が描かれています。

キラキラ女子もいる

日本には「キラキラ女子」というミームがあります。

ざっくりいうと、美意識や成長志向の高い女性のことを指す言葉ですが、フィンランドではキラキラ女子を表す現地の言葉はありません。

「シャイでお酒好きなフィンランド人」のイメージをもったままでいると、キラキラ女子なんていないんじゃないのか?と思う人もいるかもしれませんね。

しかし、フィンランドの中にも「キラキラ女子」と言えるような個性を持った人がいるようです。

著者が酒場で知り合ったロッタという女性はまさに日本でいうキラキラ女子。著者との友情を深める様子がエッセイの中で描かれているのですが、「シャイ」というイメージとは全く違った女性です。

フィンランドのサウナ

ヘルシンキにはバルト海に面した大きなサウナがあります。

観光地として有名ですが、地元の人も普通に利用しています。

男女が水着をきて共用しながら使うサウナで、サウナで温まった後には流氷の浮かぶバルト海に飛び込んだりもします。

なかなかクレイジーですよね?

こういった一面もあり「シャイ」という言葉では表せないような文化もたくさん持っています。

まとめ

イメージから抜け出して、解放的な気分で生きるためには何よりも情報が大切です。

ちょっと堅苦しい文章になってしまいましたが、『フィンランドは今日も平常運転』ではコミカルにイメージとのギャップを埋めてくれるような話題がたくさん描かれています。

ぜひ一度読んでみて、自分の中のイメージが壊れる音を聞いてみてください(笑)


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