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[りんごの転がり人生]1:〜結婚、順風満杯のバブル編「挫折を知らずに育ったりんごの青春とバブル」

これからお届けする内容は、ビジネスで大成功といったシンデレラストーリーではありません。
ジェットコースターみたい」と自分で形容したちょっとアップダウンの激しい私の過ごした日々をそのまま書いて行きます。
何度も「試練」と思える出来事に遭遇しますが、その中で出会った「見方」や「考え方」を通じて【夢を諦めずに叶える】ための生き方を模索して行く様子をお伝えします。今まであえて言葉にしてこなかった思いや心の内を明かしてみようと思います。何かしらあなたの勇気になればと期待を込めて。

あなたもこれまでの人生で、幾度となく私と同じような「試練」を経験していることと思います。そしてそれを乗り越え今があり、これからをよりよく生きて行きたいと願っているはずです。
私の話がこの先のあなたの人生の希望になれば幸いです。そして私と一緒に夢を追いかけていただければとても嬉しいです。

挫折を知らずに育ったりんごの青春とバブル


●生まれつきがいいと言われて育った

人生の前半は極めて順調だった。失敗や挫折からは免れ、褒められることが多かった。小学校から中学、高校と学校の成績は問題なく毎年クラス委員も勤めた。先生に怒られたり同級生に虐められたりすることも無く、自由に楽しく過ごした。

悩みと言えば、あまり悩んだり困ったりしているように見られないこと(何言っているんだと思われそうだけど本人にとっては至って真面目な悩みだった)。「生まれつきがいいから努力しなくてもできて羨ましい」とよく言われた。でも自分では「それはちょっと違うんじゃない」と反感があった。「生まれつき」という特性はなく、自分では結果が出るための努力をしていると思っていたからだ。
授業中は先生の話を一生懸命に聞き内容を理解しようと頑張った。
宿題は必ず期限までにやる、
予習復習は怠らない。
テスト勉強もスケジュールをたてて計画的にやった。

だから、「やらなくてもできるからいいね」という言葉を投げられる度「あなたの3倍はやっている」と心では叫んでいた。


●選んだ仕事、華の独身時代!

中学くらいからなんとなく白衣を着る仕事がしたいと思っていた私は、高校1年の時に「臨床検査技師」という仕事を知った。憧れの白衣を着て試験管を操る様子を想像して面白そうだと目指すことにしたのだ。
目的を果たすために選んだのは私立の医療系短大、奨学金をもらうことを条件に親を説得した。希望が叶って入学したその学校、特に「臨床検査科」は超スパルタだった。中学や高校とは比べ物にならないくらいの量と質の勉強や実習が課され、本来なら一生で一番キラキラした時間を病院の検査室での地味な実習に捧げることになったのだ。世の大学生がコンパやレジャーで青春を謳歌している時、私は実習室で試験管洗いをしながら窓の外の世界を見つめていた。

しかし、スパルタな実習や課題をクリアーしたおかげで身についた医学の知識は臨床検査技師としての職を授けてくれただけでなく私の一生を通じての宝物になった。

国会試験をパスし就職。希望通り白衣を着て仕事をしたが、学生生活で消費してしまった青春という時間を取り戻そうと休日とお給料は全て自分のために使って遊びまくった。時代はバブル!その波にも乗り、冬はスキー三昧、夏はスキューバーダイビング、その間はテニス、リア充を絵に描いたような独身時代を過ごした。「もうやり残したことは無いなぁ」そう思いだしたころに同級生の結婚式ラッシュが始まり10回目の結婚式が自分の番になった。

●結婚、広島へ!

夫は社交ダンスサークル仲間の弟さんで、信州のスキー旅行で知り合った。当時大学生だった彼が卒業と同時に結婚。夫が就職した会社の配属で結婚後は広島へ住むことになった。

私は広島でも臨床検査技師の仕事を続けたが、傍でワープロの仕事を在宅で始めた。当時出始めのDTPソフトを使った入力の仕事で、とても楽しく自分にむいているなぁと感じた。その仕事に出会い経験を積んだことでDTPに関わるデザインの仕事の基礎を築くことができた。


●夫の転職→新築マンションに転居→出産

夫の仕事は順調だったが転機が訪れる。いわゆるヘッドハンティングを受け外資系の保険会社へ転職したのだ。転職先の会社ではある意味のシンデレラストーリーが描かれ年収の桁がひとつ違う世界が待っていた。

時もちょうどバブル時代、購入して住んでいた中古マンションが倍の値段になって売れた。次に移り住んだのは海が一望できる高級住宅地に建つ新築マンション。引っ越後出産した私は海を一望できるマンションのベランダで息子と日光浴をしながら、幸せの絶頂にいた。

踏み外さず歩んでこれた人生、何もかもが上手くいって言葉通り順風満杯。そう感じていた。


でも、実はその裏で転落のシナリオは始まっていた。

*次回はいよいよ怒涛の2章へ、転がるどころか真っ逆さまに転落するりんごです。


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