緋村燐

ジュニア小説、少女小説、キャラ文芸、異世界恋愛など、ファンタジー感のある小説を書いてい…

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ジュニア小説、少女小説、キャラ文芸、異世界恋愛など、ファンタジー感のある小説を書いています。 お仕事募集中です! アルファポリス【第一回きずな児童書大賞】優秀賞受賞✨

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モノカキの自己紹介

はじめまして! 緋村燐(ひむらりん)と申します。 秋田県在住の求職中主婦兼小説家志望の二児の母です! 執筆の御依頼お問い合わせはhimura_rin@yahoo.co.jpまでお願いいたします。 【略歴】 長年趣味で物書きしてました。 5年ほど活動休止後、21年4月から名前を新たに活動再開しました。 ○アルファポリス ・【第一回きずな児童書大賞】  『うた×バト〜思いは歌声にのせて〜』優秀賞 ○エブリスタ ・【未完結でも参加できる 執筆応援キャンペーン『復讐/因果応報

    • 私の執筆履歴④

      第15回絵本・児童書大賞  アルファポリス様にて創刊されたきずな文庫。  アルファポリス様は様々なジャンルの作品を世に送り出しているのでいつか創刊するだろうと思っていましたが、他の児童文庫には見られないアルファポリス様らしい作品を出されていました。  そんなきずな文庫を含むwebコンテンツ大賞『第15回絵本・児童書大賞』。  創刊されたばかりでどんな方向性の作品が求められているのかも分かりませんし、とりあえず既存作品二つと突発的に書きたいなと思った作品を応募してみました。

      • 受賞作『うた×バト』のヒミツ

         こんにちは!  今回はちょっと去年アルファポリスwebコンテンツ大賞【第一回きずな児童書大賞】にて優秀賞を受賞した『うた×バト〜思いは歌声にのせて〜』についてちょっと語りたいことがあったので記事にしてみました。  干支にまつわることだったので、是非この年の変わり目にお話したいなぁと温めていました。  なんて言いつつ大したことではないのですが(笑)  さて、そのヒミツをお話する前に簡単にお話の概要を。  この『うた×バト〜思いは歌声にのせて〜』は、人の歌声から感情を読み取

        • 私の執筆履歴③

          落ち込みと迷走期間  第一回野いちごジュニア小説大賞の一次選考を通過した私。  ですがそこから先には進めず受賞とはなりませんでした。  とはいえ執筆再開前も最終選考まで行ったことは二度ほどあり、そこから落とされるという経験があったので悔しさはあっても落ち込むことはなかったです。  次の作品も書いていたので、そちらに集中しようという気持ちになれたのも良かったのかもしれません。  そうして今まで書いたことのなかった暴走族モノなどにも挑戦し、はじめて野いちごで総合一位を取るこ

        • 固定された記事

        モノカキの自己紹介

          私の執筆履歴②

          第一回野いちごジュニア小説大賞  さて、執筆再開しようと決めた私。  久々にちゃんと書くためには何か目標があった方がいいと思いそのとき開催しているコンテストを探しました。  そうして見つけたのが前から利用していた野いちごで開催されるジュニア向けの小説大賞。  実は私、このときの作品を書き終わるまでジュニア文庫はまったく読んだことも手に取ったこともなかったのです。  本屋さんでは棚が増えてるなーと見てはいましたが、自分が読む類のジャンルではないと思っていたので。  それでも

          私の執筆履歴②

          私の執筆履歴①

           今年もあとひと月ですね。  今年は念願の初受賞を達成出来たので、少し語ってみようかなと思います(笑) 執筆再開  学生の頃から完結は出来ないまでも小説を書き始め、約15年前WEBで公開更新することで完結まで書けるようになりました。  当初から面白いと言ってくださる読者様はいたけれど、夢でもある受賞や書籍化までには至らず書籍化出来た方々との違いなんてサッパリ分からない。  最終選考まで行ったことは二度あるけれど、受賞までは行けなくて……最終まで行った作品とそれ以外の作品の

          私の執筆履歴①

          龍の契り〜身代わりのとりかえ神和ぎ〜 第十話

          ○終  翌日、ご機嫌な竜輝がいつものように書類に目を通している側で、梓は変わらずスーツに身を包み控えていた。  神和ぎが梓であることはまだ竜輝と砂羽しか知らない。  竜輝はすぐにでも公言し梓を花嫁として迎えようと思っていたらしいが、砂羽がそれを止めたからだ。  梓が初めから巫として嫁いで来ていればなんの問題もなかったのだが、身を偽って覡の側近として仕えに来てしまった。  そんな状態で実は招ではなく梓だった。側近ではなく花嫁だったということになればただでさえ混乱を招く。  そ

          龍の契り〜身代わりのとりかえ神和ぎ〜 第十話

          龍の契り〜身代わりのとりかえ神和ぎ〜 第九話

          ○暗躍する者 「全く。両想いになれたことは結構ですが、陸み合うのは私がいなくなってからにして欲しいですね」 「陸み合う!?」  不機嫌そうに目の前に立つ砂羽に、梓は頬を赤くして思わず叫んだ。 「間違っていないでしょう?」 「……」  ひんやりとした眼差しで言われ、無言になるしかない。  確かに間違ってはいない。仲良くしていたという意味ではその通りなのだから。  そこに含まれた意味合いを深読みしてしまった梓が悪いのだろう。  気まずくて黙り込むと竜輝が間に入ってくれた。 「

          龍の契り〜身代わりのとりかえ神和ぎ〜 第九話

          龍の契り〜身代わりのとりかえ神和ぎ〜 第八話

          ○交わす言葉、交わる想い。 「……梓」  優しい声が自分の名を呼び、彼の大きな手が頬を包む。  少しひんやりとした手で頬を撫でられ、泣きそうになって熱くなった顔を冷やしてくれる。  その仕草に甘さすら感じて、梓は戸惑いを覚えつつ鼓動を速めた。 「竜輝、様?」  彼の手で冷えたはずの頬がまた熱を持つ。  まるで愛しい者に触れる様な優しさに、もしかしたら婚約者と間違えているのだろうかとすら思った。 (でも、竜輝様は確かに私の名を呼んだし……)  戸惑い、困惑する梓に竜輝はとても

          龍の契り〜身代わりのとりかえ神和ぎ〜 第八話

          龍の契り〜身代わりのとりかえ神和ぎ〜 第七話

          ○荒御霊  自室に置いてあった食糧で軽く夕食を取った梓は、緊張の面持ちで竜輝の自室へと向かう。 (まずは何て切り出そう。……やっぱり謝罪からよね。そして、私が巫として仕えるのを許してもらわないと)  廊下を進みながらまずは何を言うべきか考える。  昼間はただ驚いた様子の竜輝だったが、流石に今もそのままというわけではないだろう。  冷静になって、ある程度の予測は立てているはずだ。  それでも事情を知れば怒りを覚えるだろう。どんな理由だったとしても、彼を騙したことに変わりはない

          龍の契り〜身代わりのとりかえ神和ぎ〜 第七話

          龍の契り〜身代わりのとりかえ神和ぎ〜 第六話

          ○神和ぎ  すぐに問い質しに来るかと思われた竜輝は夜になっても訪れては来なかった。  その間に両親や宗次からの返事は来ていたのだが――。  両親は身代わりが明るみになる可能性を考えていなかったらしく。 『とにかく謝罪を!……いや、まだ誤魔化せるんじゃないのか!?』  などとかなり動転していた。  すぐに招を見つけるつもりだったからこその考えなしなのだろうが、少しは考えておけという内心の突っ込みと、呆れるほどの動揺っぷりに逆に梓は冷静になれた。  冷静になった頭で、両親は当

          龍の契り〜身代わりのとりかえ神和ぎ〜 第六話

          龍の契り〜身代わりのとりかえ神和ぎ〜 第五話

          ○募る想い  金龍である龍見家は土地を司る。  そのため竜輝の仕事は各地から届く土地に関する問題を読み、それが人の手に余るものだと判断したら一族の者を向かわせ対処をさせることだ。  神和ぎがいなかったこの一年は荒御霊を押さえつけ、そこから零れ落ちた神気が直接地に落とされるだけだった。  そのため、色々なところに問題が起こっているらしく竜輝は日々忙しい。  司るのが土地であるがために、その影響は他の四龍にも及ぶ。  樹木を司る青龍や金属を司る白龍には特に直接影響を与えてしま

          龍の契り〜身代わりのとりかえ神和ぎ〜 第五話

          龍の契り〜身代わりのとりかえ神和ぎ〜 第四話

          ○秘めた思い 《招はまだ見つからない》  仕事の合間に見た両親からの返事を読み梓は嘆息した。  神和ぎとして龍見邸に勤め始めて早二週間。  初め冷たそうだと思った砂羽も予想していたほど厳しくはなく、しっかり側近としての仕事を教えてくれた。  そのおかげで小さな失敗はあれど、つつがなく竜輝の側にいることが出来ている。  だが、やはり霊鎮めのために肌に触れようと思うと中々上手くはいかない。  とりあえず一番触れやすそうだと思い手を握ってみたが、やはり驚かれてしまった。  だが

          龍の契り〜身代わりのとりかえ神和ぎ〜 第四話

          龍の契り〜身代わりのとりかえ神和ぎ〜 第三話

          ○一途な龍は  五龍が一つ、日の本の国の大地を司る龍見家の現当主・龍見竜輝は困り果てていた。 「では、こちらの書類を郵送してまいりますね」  一週間前に来た念願の神和ぎである竜ヶ峰招は、そう言って竜輝が主に仕事で使っている部屋を出て行った。  笑顔で送り出した招の気配が無くなると、竜輝は優し気な笑みを崩し「はあぁ……」と深く息を吐く。 「お疲れですね?……招殿に何かご不満でも?」  問うのはこの部屋に唯一残っている竜輝の従兄であり側近でもある砂羽だ。  従兄で年上ではあ

          龍の契り〜身代わりのとりかえ神和ぎ〜 第三話

          龍の契り〜身代わりのとりかえ神和ぎ〜 第二話

          ○身代わり神和ぎ  はるか昔、この日の本の国は国外からの脅威にさらされていた。  主に被害を受けるのは力なき人間たち。  哀れに思った神々が、強き者であるあやかしたちと契りを交わすよう五体の龍と五人の人間に告げた。  龍は神に連なるあやかし故に荒ぶる神の御霊をその身に宿す。  その御霊を契りを交わした人間が神和ぎとして鎮める事で、日の本の国に神の霊力が行き渡り結界の役割を持つだろう、と。  陽の者である男の覡ならば側にいることで、陰の者である女の巫なら肌を合わせることで御

          龍の契り〜身代わりのとりかえ神和ぎ〜 第二話

          龍の契り〜身代わりのとりかえ神和ぎ〜 第一話

          【あらすじ】 国外からの脅威に晒されている日の本の国は、龍の持つ荒御霊を神和ぎが鎮めることで結界が張られ守られていた。 神和ぎは男なら側にいることで、女なら肌を合わせることで荒御霊を鎮めることが出来る。 故に男なら側近として、女なら花嫁として仕えることとなっていた。 そして今日、金龍と契りを交わした人の一族・竜ヶ峰家から神和ぎが一人遣わされた。 神和ぎである梓は失踪した双子の兄・招が見つかるまでの間男と偽って龍の当主・竜輝に仕えることとなる。 初恋の相手でもある彼の荒御霊を

          龍の契り〜身代わりのとりかえ神和ぎ〜 第一話