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『浦島太郎』~前編~

  この『浦島太郎』ってあの『浦島太郎』!!?? 

そんな感覚をお楽しみください。




昔、昔あるところにある一人の男がおったそうな。

ある日浜辺で少年たちにいじめられていた亀を助けた男は、

お礼に亀の背中に乗って竜宮城へ連れていってもらった。

竜宮城では、たくさんの海の生き物たちが豪華な料理でもてなしてくれた。

そして、城には乙姫という美しい姫君がいた。

男と乙姫はすぐに意気投合し、時間を気にすることなく話続けた。

竜宮城に来て五日ほど経った頃、男は地上のことが気がかりになってきた。

そんなある日男はとうとう地上に帰る決心をした。

乙姫はたいそう悲しんだ。    

「もう行ってしまうのですか。それならこれをお持ちになってくださいな。

私に会いたくなったらこれを開けてください。」 と言って、

たくさんのお宝と1つの玉手箱を男に渡した。

男は再び亀に連れられて地上へと帰った。

男が地上へ帰ると竜宮城では一週間しか過ごしていないはずなのに、

地上では一年経っていた。 

急に寂しくなった男は、乙姫に会いたくなり、

早速玉手箱を開けることにした。

玉手箱を開けると、もの凄い光と共に中から乙姫が飛び出した。

「待っておりました。」

乙姫は涙ぐみながら言った。

 

それから男と乙姫は、地上で末永く幸せに暮らしました。



さて、この物語の一部始終を見ていた人物がひとり。




それが浦島太郎だ。

                   『浦島太郎?』前編 Fin.



筆者より 

記念すべき一作目となりました。

この話は、高校1年生の時に書いたものをリメイクしました。

我ながら面白い作品に仕上がったのではないかと思います。 

ぜひ後編も見て行ってください。

お楽しみに♪

                               林 林









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