マネタイズを目指すTikTokerとプラットフォームの相性

2020年はTikTokからの音楽ヒットが多かった。動画投稿の潮流を作る以外でも流行を巻き起こし世の中を牽引する存在となったTikTok。その重要度は増々上がり、2021年の今も流行を生みだし続けている。

TikTokをきっかけに過去の音源にフォーカスがあたる例は以前から多く話題になっていたが、特にここ1年は新たなシンガーが発掘されることも多い。また、学生のカリスマ的存在として、10代のTikTokerが人気を集めることもある。TikTokは今や動画を投稿、視聴して楽しむツールであるだけでなく、話題を作る場、流行が生まれる場として、テレビやYoutubeに続く役割を担っていると言える。

多くの情報やコンテンツが手元にあふれる時代の今、映画をも倍速で見るという話もしばしば話題になる。そんな中、TikTokのような短い時間で次々と消費できる動画は効率がよく見続けることができる。また種類も豊富で、供給は絶えることがない。更には無料で見続けることができる。内容の濃度はともかく、ただ見るだけならば、十分にその役割を果たす場所だ。

視聴者にとっても快適な使用感で、投稿者も絶えないTikTokはそれを利用してのマネタイズも増えている。ただ、増えていることがすなわちそれが向いていることを示すとは限らない。
2021年3月からは配信機能での投げ銭も開始され、収益化の構造は整いつつある。とはいえ、投稿者と視聴者のフェアとは言えない関係性が投稿者を苦しめるかもしれないという懸念もある。

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