はじめてのグラベルライド!関東最大級の未舗装林道、みかぼスーパー林道をゆく
多くの自転車人にとって"スポーツバイク"と言われて連想するのは、クロスバイクやロードバイクなどの、舗装路を走る自転車だと思います。
自分もそうでした。
日本国内のほとんどの地域において、"家を出たらすぐフィールド"になるのがクロスバイクやロードバイクの良いところだと思います。
体力さえあれば道が続く限りどこまでも行けるのが最大の魅力の一つです。
そうしてロードバイクで色々なところに走るようになると、次第にコースが一辺倒になり、マンネリ化しやすかったりしますよね。
だからこそ輪では、グループライドやフォトライドなど、色々な遊び方を提案してきました。
しかし今回は、普段走っている道の脇に一歩踏み込んた遊び方を提案します。
"グラベルライド"です。
日本各地の林道の舗装は日々整備されていく中で、未だなお舗装されてない林道が多数存在します。
ロードバイクで踏み入れるには難易度が高いというか、物理的に不可能なことも多いため、これまでなかなか興味を持っていても踏み入れられずにいました。
しかし今回、そのエリアに踏み入れられる最高のおもちゃを手に入れられたことで、文字通り脇道にそれて自転車で遊ぶことができました。
動画はこちら!!
関東最大級の未舗装林道、御荷鉾スーパー林道
今回の舞台は群馬県の南西部に位置する、御荷鉾スーパー林道です。
標高1000m付近の尾根を伝う林道で、未舗装区間の長さは関東最大級です。
こちらが今回走ったルート。みかぼ森林公園管理棟をスタートして尾根伝いに御荷鉾スーパー林道展望台まで縦走、往復する26.6kn/693mUPです。
このルートのほぼ全てが未舗装路という、グラベルロードバイクには最高の遊び場と言えるでしょう。
昼前スタートのゆっくりプラン
今回はメンバーを2班に分けて別行動で現地へ。
私とあみのっちはTRYCLE号で、タブチン、篠さん、NOBさんはタブチンの車で。
走行距離が短いのもあり、スタートは結構ゆっくり…になってしまいました。
タブチン号が相次ぐ通行止により迂回の連続になってしまったのです。笑
ということで、みかぼ森林公園管理棟へのアクセスは富岡ICから県道46号で登るのが一番スムーズです。
待ちくたびれたのでパンを食べてからスタート。目指すはみかぼスーパー林道展望台!
標高が高いものの遅い時間帯なのが助かり、ぽかぽかとした陽気の中のサイクリングスタートとなりました。
グラベルライドは基本的にスピードを求めないし、色々荷物も持ちたいので服装はこんな感じでかなり緩くなります。私に至ってはチノパンです。
道はガレているものの、林業関係車両やオフロードバイクが通るのもあり、ダブルトラックが出来上がっていて、グラベル初心者でもライン取りはしやすいです。
ただ悪路ゆえに普段のロードバイクとはまた違うバイクコントロール力を求められます。
体重がハンドルやサドルに乗っていると体が跳ねてかなり疲れるので、ほぼ体は浮かすぐらいになります。
なるべく平たいスポットを見つけて繋ぎながらラインを見つけるので、結構頭も使いました。
尾根伝いを走るので時たま両サイドがこうして開けたりもします。かなりの絶景。
ずっと未舗装路を楽しんでいると、急に舗装路が現れました。
この林道は神流町や藤岡市、下仁田市の境を行ったり来たりするので、自治体によって整備のされかたが違ったのが面白いです。
グラベルのために空気圧を下げていたので、ずっしりと路面抵抗を感じながら舗装区間を抜けるとすぐにまた未舗装になります。
未舗装の登りでスピードは基本的に出ないので、のんびりおしゃべりしながら走れるのもまた良いところ。
ダウンヒルはロード以上に神経を使います。写真の通りタブチンは終始テンション高く、はしゃいでいました。
(そういえば輪のライドで彼が走っているのは珍しい。)
グラベルのダウンヒルを無事こなした先には、群馬の山々を一望できる絶景がありました。
妙義山、榛名山、赤城山の上毛三山に、浅間山も見えます。この日は空気も澄んでいてかなり遠くまで見渡せました。
改めて日本は広いなと、絶景に圧倒されてしばらく眺め入ってしまいました。
景色を眺めていると反対側から乗用車が一台。ここからの行き先を悩んでいたようだったので、地図を見て、これまで走ってきた道の状況などお話ししながら一緒に考えたりも。
こんな山奥でも人がいて、こうしてふとコミュニケーションが取れるのもツーリングの面白みの一つだと思います。一期一会ですね。
ここから舗装路区間を経て、ゴールの展望台へ。途中には木材が積み上げられて各所に並んでいる、林道ならではの光景が。色々なとこを走ってきたけど、こういう景色は初めて見ました。
木材とグラベルロード、絵になります。
そしてちょっとした激坂を超えて、この絶景が現れます。
秩父方面の山々を一望する絶景。
群馬はスケールの大きい山が多かったですが、こちらは小ぶりな山が広がっていて、同じ山並みで全然違う印象を受けました。
ここで持ってきたおやつを食べて、すぐに復路へ。というのも、この時で時刻は14時過ぎ。この時期の山は15時回ると一気に気温が冷えるし暗くなるので、ちょっと急ぎめに戻ることに。
という時に限ってパンクしたりします。笑
落ち葉の上に気まぐれに乗り上げて見たらやられました。やはり落ち葉は路面が見えないので危険です。苦笑
復旧して再スタート。
初めてのグラベルライドで、無事に帰還できたのが何よりです。
この日は1日中電波が届いていなかったので、単独で行くのはなるべくやめたほうがいいですね。
初めてのグラベルを満喫!
今回、本格的なグラベルライドは初めてでしたが、ロードでは味わえないアドベンチャー感にすっかり虜になりました。
人々の生活に使われなくなくなり、舗装される必要がなくなりながらもしっかりと確実に存在する道を、肌で味わう独特の高揚感がそこにありました。
短い距離でも満足度が高いのも魅力です。
普通のライドにちょっとマンネリしてきたところにメリハリをつける意味で、グラベルライドはアリだと思います。
・輪のInstagramはこちら!これまでのライドを写真で見返すことができます!
・輪のYouTubeはこちら!ライドムービーを載せています。
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