【読書ログ】『わたしが、認知症になったらー介護士の父が記していた20の手紙』 原川 大介
こんばんは。
また随分と読書ログを書きそびれていました。
読書は・・・していたり、していなかったり(苦笑)。
お仕事はだいぶ落ち着きましたが、新しく始めたことがいくつかあって、すっかりそちらにエネルギーを傾けている日々です。
さて、私の近況はこのくらいにしておき・・・今日はこれまでとは少し違うテイストの本をご紹介します。
私自身は、まだ「当事者」として介護に向き合ったことはなく、周りに介護に関わるお仕事をされている方がいらっしゃったり、家族の介護と向き合う方のお話をちらっと伺ったり・・・というところ。
とはいえ、私もいつかは「介護」と向き合う日が来るだろうし、私自身が介護をしてもらう年齢まで生きているかもしれません。
ご縁あってこの本と出会った訳ですが、最初は「そういう時期が来たら、介護サービスをどう使うか」とか、「介護をするときに、どんなところに注意すべきか」とか・・・そういったお話が綴られていると思っていました。
が、これが予想以上に深かった・・・!!
もちろん、介護サービスをいかに使うか、介護施設・サービスの選び方・・・など、そういったお話もちゃんと書かれています。
ただ、認知症になった当人や周りと「どのように向き合い、関わっていくか」が、実践的な例やエピソードとともに綴られていて、すごく勉強になりました。
(そして、紹介されているエピソードがなんともいえず、心温まるエピソードだったりするんですよね…!)
印象的な部分がこちら。
本当にお恥ずかしい話ですが、おそらくこの本に出会わないまま、認知症介護に向き合っていたとしたら、こんな大切なことにも気が付かず、「この人は認知症だから」と決めつけて向き合っていたり、ただただ上手く向き合えない自分を責めてしまっていたと思います。
でも、この本のなかのエピソードでご紹介されている方々の、一見不可解だと思われる言動には、みなさんそれぞれ、これまでの生きてきた軌跡のなかに、ちゃんとヒントがあったんです。
「じゃあ、そのヒントにどうやってたどり着けばよいのか?」
「逆に、身近な人のために、自分はどんな手がかりを残せるのか?」
「一見不可解な言動の手がかりを見つけたとして、いったいそこにどう向き合えばいいのか?」
そういったことが、本当に分かりやすく、そして温かいエピソードとともに綴られているのが、この本です。
(ぜひ手に取ってほしいので、ここでは詳しく書かずにおきます!)
長年介護の世界で、介護が必要となった方々やそのご家族、介護職として日々奮闘する方々・・・と多数向き合ってきた著者だからこそ綴れる、双方の視点から見たお話が、これ以外にもたくさん詰まっていて、きっとたくさんの気づきがあるはず。
そのうえ、「介護士の父が娘に宛てた手紙」という形で書かれていて、すごく読みやすいんです!!
文章やエピソードに、家族やこれまで関わって来られた方への愛や温かさが溢れていて、じーーんと来るなぁと思ったら、ときどきユーモアが交えられてもいて、本当にさらっと読めちゃいました。
介護以外の場面でも、活かせる部分がたくさんあるなぁと思いながら読んでいて、今一度読み直したいなと思ってもいるので、ぜひぜひ手に取ってみてください!!
個人的には、この本を通して、
どんなときでも、どんな人に対しても、
その”背景”に常に関心を持ち、向き合える私であれたらいいなぁ。
そんな風に、改めて思っています。
今日はここまで!
次はどんな本を読もうかな、そしてどんな読書ログが書けるかな・・・♫
相変わらず気ままな更新ですが、ときどき覗いてくださいね!
本日もお読みいただきまして、ありがとうございました!!
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