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読書記録📖『美術館で働くということ~東京都現代美術館学芸員のひみつ日記~』 オノユウリ 著📖

今回はちょっと本のジャンルを変えた読書記録記事になります。

今回ご紹介する本は、

オノユウリ 著『美術館で働くということ』(KADOKAWA)

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というコミックエッセイです。

私はコミックエッセイも大好きなので、その中でもお気に入りのこの1冊をご紹介させていただきます✨


東京都現代美術館全面協力の元、美術館の学芸員になった主人公の清澄さんがマリ先輩と木場先輩に支えられながら奮闘する、そして清澄さんを通して美術館学芸員のお仕事風景を覗けちゃうマンガです。

美術館の学芸員さんってどんなお仕事をするんだろうと興味を持ってこの本を手に取ったのですが、想像を遥かに超えた仕事量でした。

簡単にピックアップすると
•企画展の構想、準備、設営
•図録の論文執筆
•他美術館との情報交換
•アーティストとの交流


学芸員さんってもっと優雅にアートと向き合っているのかと思いきや、とりあえずよく動く!

あっちへ行ってこっちに行って、とにかくなんでもやるので仕事量が多い!

そして、本来は研究職の学芸員は、資格が取れても美術館の就職倍率が高いという狭き門。


清澄さんも当初は先輩たちについていくのに精一杯でしたが、徐々に仕事の楽しさと学芸員としての責任を学んでいく過程がとても興味深かったです✨

イラストもかわいい✨


清澄さんの先輩で木場先輩の名言:

『(中略)旅行してても人に会ってくっちゃべってるときも いずれやる企画のアイデアになるかもしれないし…休みは有効に使わねーとな』


『学芸員は24時間学芸員なの』という先輩の言葉を聞いた清澄さんがその意味を知るきっかけになった言葉でした。
これが学芸員さんだけに限った事ではなくて、職業全般にも言える事ではないでしょうか。

ふと頭に浮かんだ事がアイデアになってそれを大事に育てていって、やがては誰かが楽しんでもらえるサービスやコンテンツになる。

それはとても素敵で夢のある事ではないかと私は思います✨


自分が担当する企画展が間近にもなると終電もギリギリ。
でも自分の好きな事だから楽しいし、それを喜んでくれる人がいるなら、今までの苦労も吹っ飛んで、次も頑張る活力になりそうですね💪


●最後に

美術の魅力を伝えたいという学芸員さんの知られざる熱意を知ったお話しでした。


私も一応学生時代は建築とデザインを勉強していていたので、今でも時々美術館に行きます。そこで展示されている絵画や企画展も学芸員さんが汗水垂らして作り上げたものなんだと思うと見るこちら側もより一層気合いを入れて絵画を見たいと思います🖼👀✨



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