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人生で大切なことはスーパー戦隊から教わった【第三話】未来をつくるのは誰かじゃなくて自分〜未来戦隊タイムレンジャー

子どもの頃に親しんだスーパー戦隊の中で、特に印象に残っている作品を3つご紹介していきます。

第一話 本物のヒーローとは?〜激走戦隊カーレンジャー
第二話 ヒーローだって失敗する〜特捜戦隊デカレンジャー
第三話 未来をつくるのは誰かじゃなくて自分〜未来戦隊タイムレンジャー 〈今回〉

最後にご紹介するのは、未来戦隊タイムレンジャーです。放映期間中に20世紀から21世紀に変わるというタイミングで制作されました。

西暦3000年の未来からやってきた4人と西暦2000年の世界に生きる1人が出会って始まる物語です。

脱獄した凶悪犯罪者グループを追って1000年前の過去の時代に放り出され、歴史のバランスを崩さず未来を変えないために、西暦3000年の世界には戻ってくるなと言われた4人

巨大財閥の跡取り息子として親が敷いたレールに乗ることを強いられるも、自分の未来は自分が決めると反発する1人

自分たちの運命とどう戦うべきか決断の時がやってきます。

目の前に西暦3000年の未来から来た人間がいる。ということは、未来はもう決まってしまっているのか…。
少なからずショックを受けながらも、2000年人のタツヤはこう言います。

未来は変えられなくたって
自分たちの明日くらい変えようぜ

できるって!
だってさ、次の瞬間何するか決めるの、どう考えたって自分だろ?!

その言葉で未来人の4人も奮い立ち、タイムレンジャーとして共に5人で戦うことになるのです。自分たちの明日を変えるために。


中学高校時代の多感な私は、戦争のない平和な世界を夢見て、ユネスコ憲章に感銘を受け(※)、理想を追い、使命感に燃えて燃えて燃えまくっていました。

※ユネスコ憲章については、こちらの記事で取り上げています。

でも、一方でうっすら思っていました。そして絶望すらしていました。
自分が何をしたところで、世界は1ミリも動かないし、未来も変えられるわけがない。だって、自分の存在や力なんて本当にどうしようもなくちっぽけなんだから。

それでも、このタツヤの言葉「未来は変えられなくても自分の明日は変えられる」を心に留めておくことができたからこそ、人生を諦めることなく、今の自分があります。

少し大人になった今ならわかります。
自分がどう考え、行動するか。
それは歴史には残らないけれど、
確かに自分が存在して、それは間違いなくこの世界の一部になっているということ。
だからこそ、自分の心に正直に生き、命を全うすることに大きな価値があるということ。
そしてその一日一日の積み重ねが人生であり、未来であるということ。

この未来戦隊タイムレンジャーでは、メンバーだけでなく、それ以外の登場人物も含めて、自分の未来や運命と向き合い、戦う姿が描かれています。(出てくるメカやロボも“未来戦隊”らしく個性的でかっこいいです。特にプロバイダス)


さて、今回はシリーズ「人生で大切なことはスーパー戦隊から教わった」の最終回でした。執筆を通して、自分の心に響いた言葉を振り返ることで、あらためて戦隊ヒーローたちからエールをもらったような気がしました。これからも大切に心にしまっておきたいと思います。

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