ミス・マープルが教えてくれたこと〜大切なのは肩書きや知ってる世界の広さじゃない
アガサ・クリスティのミステリー小説といえば、オリエント急行殺人事件をはじめとする名探偵ポワロシリーズが有名ですが、今回ご紹介するのは、もうひとりの人気キャラクター、ミス・マープルです。
ミス・マープルが初めて物語に登場するのが、「〈火曜の夜〉クラブ」という短編作品。彼女は、セント・メアリー・ミードというごく普通の小さな村に暮らす老婦人で、大きな肘掛け椅子に腰掛けて編み物をするのが日常の姿。
そのミス・マープル宅に各界のバラエティ豊かな面々が集い、自分は結末を知っているけれど