<シェア記事>先進国で保育施設を1日11時間も開けているのは日本ぐらい(東京大学名誉教授・汐見氏)ほか
・「子ども第一」の制度へ 東京大名誉教授・汐見稔幸氏インタビュー【届かぬ声 子どもの現場は今】(2023年4月28日)
…1年前の記事です。汐見先生の言葉はもっと重く受け止めるべきと思いますが、「先進国で保育施設を1日11時間も開けているのは日本ぐらい」「残念ながら日本は長時間労働に本気でメスを入れてこなかった」「日本の保育政策は子どもの幸せというより、女性労働力をいかに確保するかということに重きを置きすぎていたのではないか。そのしわ寄せが保育現場、ひいては子どもに向かっている」…いつもこの手の提言はあまり話題になりません。
この記事は、皆さんの記憶にも残っていると思うのですが、2022年9月5日、静岡県牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」の通園バスで、当時3歳の園児河本千奈ちゃんが置き去りにされ亡くなるという、痛ましい事件に関する記事で、静岡新聞で連載されていた中の一部です。現在もこちらで読めるので、未読の方ぜひ読んでください。たまたま起きた事故というよりも、起こるべくして起きた・この園だけでなくまたどこかの園で同じようなことがいつ起きてもおかしくない…と思わざるを得ないような事実が浮かび上がってきます。
・保育士の立場守れてる? 暴行事件に広がる不安、汐見稔幸さんの視点(2023年2月16日 )
…保育士の専門性などと言ったところで、その立場を保証する独立した法がないのが保育士です。こうした社会的に守られていない、偏見の中で、どのようにその専門性は発揮できるのでしょうか。
・【てぃ先生×大豆生田啓友】9:30~保育の質と社会への影響「今気になっているのは配置基準より保育時間」「国際的に見ても超長時間保育」「保育園の制度を変えるより、社会の働き方を変えたほうがいい」「保育を開いて子育てと繋がる」
…最後、保育園の情報が開示されて、家庭の子育てと繋がっていくことが大事というお話、私もその通りだと思いました。
このような保育の専門家からの「長時間保育への警鐘」は、いつもあるのですが、なぜかあまり話題になりません。私もツイッターで発信していたこともありましたが、議論にならない反応が多く、今は発信方法・場所を変えています。本当は全体の仕組みとして変わることを望んでいますが、「どうしてもそうはならない」と配信でも言われている現状なので、届く人に届いて、個人で対応していくのが今のところの最善かなと思っています。
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