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トイレトレーニングは集団生活(保育園)の中でないと難しい?

子育てをして、その後保育士になっても、未だに子どものことはわからないことだらけですが、排泄の自立・着替え等身の回りのことがひとりでできるようになる過程に関しては、私は集団生活の場でより、1対1での応答的なやりとりで行った方が、お互いストレスなく早く身につくと思っています。

にもかかわらず、昨今あまりにも保育園の方がトイレトレーニング(この言葉は好きではありませんが、便宜上使います)が早く進むというような誤解が横行しているので、そんなことないよということを言っておきたいと思いました。

私は保育士歴は短いのですが、2歳児クラスの保育に関わる時間が長く、ここ最近はかなり保育園でのトイレトレーニングの様子を見ていて、自分でもそれに関わっています。複数の園でそのやり方を見ましたが、どこもさほど変わりはなく、子どもにストレスがかかる方法で行われていることは否定できません。

なぜそうなるかの理由は簡単です。「排泄は個人の生理現象で、排泄物がたまる量や速さを本人がコントロールできない」「保育士の数が不足している」この2点だけみても、この状況でトイレトレーニングを行うとどうなるかは、考えていただいたらわかると思います。幼児の排泄は、大人の都合で複数の子どもが同時に自立するものではありません。

また、自身の子の排泄の自立に関わった経験からも、1対1で対応すればかなり短い時間でおむつからパンツ並行できる可能性が高まると思っています。スムーズな移行に欠かせないのは、「タイミング」です。その子のタイミングを見逃さず適切な働きかけをすれば、数日でパンツに移行する話は、私だけでなく他の子育て経験者から聞く事ができました。

最近、保育園にこどもを入れずに家で見ている親御さん方から、トイレトレーニングを心配する声を聞く事が多く、大丈夫だよと言いたくて記事を書きました。トイレトレーニングはそんなに恐れることではありません。なぜならそれはトレーニングではないからです。子どものタイミングを観察し待てば、お子さんは自分でできるようになります。

個人的な子育て体験を書いたものですが、以前書いた「子がおむつからパンツに1週間で移行した話」の記事を貼っておきます。
保育士になって集団でのトイレトレーニングを体験してもなお、私が個人的に行なっていた方法は、理にかなっていたと改めて最近思っています。


保育園にお子さんを通わせていても、通わせているからこそ、全てを一貫して見守れないので、排泄の自立に関しては、親御さんと保育士が二人三脚で情報のやり取りをしないとお子さんに余計な負担がかかると思います。自分一人で子どもを見ていたら、自分のスケジュールだけを子どもに合わせて調整すればよいのですが、複数の大人が関わるとそれぞれのスケジュール調整が必要になってしまいます。

保育園に行っていて、知らない間におむつが取れたというのは、よく聞かれるセリフかもしれませんが、大人は知らないうちでも子どもはその分園で大変な思いをしているかもしれません。

でも、保育園に通わせているからと言って、必要以上に心配することもないです。要するに子どもが排泄の自立に向けて発達していく様子をキャッチする心構えがあれば良いわけです。それを園と共有して、来るべき時を逃さず協力してパンツへの移行を行えばいいのです。



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