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そして、その後は・・・

だから…。

取り繕う。
自分の真ん中の部分が見えてしまわないように。
なので真剣な話は苦手だ。

深夜、お酒を飲みながら
台所で静かに話をする。
(台所なのは彼がタバコを吸っていたから)
質問に答えていけば、自分の矛盾と醜さが見えてくる。
自分でも驚く。
薄っぺらな自分に。
外側だけの自分に。
それでいて、無自覚にそうしていることに。

何本かタバコを吸い終えた彼が席を立つ。
隣の部屋でつきっぱなしのテレビが煌々としていた。
後ろからハグをしてくる。
首筋に顔を埋めてくる。
くすぐったさに、首をすくめる。
何もつけてない、Tシャツの上から胸を触る。
気づいたら隣の部屋に移動していた。

先ほど乱れあったソファーに座る。
テレビは深夜のバラエティを映していた。

演出として少しだけ抵抗してみるものの、
それすらも面倒になって、大胆になる。
彼と向かい合いTシャツを脱ぎ捨てる。
胸に顔を埋められると母性本能をくすぐられる。
愛おしくなる。
抱きしめたくなる。

ハーフパンツの下には何もつけていない。
(さっきした後、Tシャツとハーパンだけ履いた)
彼の手が敏感な場所にたどり着く。
「力抜いて」
そう言われても簡単に抜けるものでもない。
ゆっくり蕩けさせられて、座位を堪能する。

ベッドに誘導され、めちゃくちゃにされた。
先ほどよりも長く、ゆっくり、深くに。

くたくたになり、そのままベッドで寝てしまった。
お酒も入っていたので、ぐっすり寝れた。
ただ、少し起きた時に彼は同じベッドにいなかった。

セックスをしても、抱き合って寝ることはない。
それが、寂しい。

誰かと触れ合いながら眠ったのは、いつだろうか。
そう考えた時、さらに悲しくなった。


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