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「三菱の至宝展」に行ってきました

「三菱の至宝展」の展示

本日(9/12日)、東京丸の内にある三菱一号館美術館で開催されている三菱の至宝展に行ってきました。私(中崎)が開催している『文化を楽しむ読書会』の参加者の方から勧められた展示です。

パンフレットのコピーの「国宝、結集。」のとおり、三菱ゆかりの静嘉堂文庫美術館、東洋文庫の国宝12点を含む展示で、今日は開催最終日でした。

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どれも素晴らしい展示だったのですが、あえてベスト3を選ぶなら、

曜変天目茶碗:仄かな明かりでみると宇宙のように見えました。
『説文解字』:『説文解字』は漢字を説明した古い書物で、漢字を研究するときの基礎になる本。展示されていたのは最古の版とのこと。現代まで残っていたことに感銘を受けました。学生のころに、この本や白川静氏、阿辻哲次氏の本で漢字の勉強をしました。
『倭漢朗詠集』:藤原公任が編纂した詩集。漢字で漢詩が、仮名で和歌が書かれています。美しい装飾が施された紙に、漢詩のどっしりとした漢字と和歌の流れるように書かれた仮名のコントラストが映えます。

そのほかにも、『百万塔陀羅尼』(世界最古の印刷物)、『平治物語絵巻』など、日本史の教科書級の資料となる展示がたくさんあり、日本史好きとしては感慨無量でした。

図録『三菱の至宝展』

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図録は装丁に惚れて買ってしまいました。黒と赤と金の配色に重厚感があります。左側の黒地の部分は、わかりにくいかもしれませんが、金粉が少し入っています。よく見ると、ちらっと光って見え、デザイナーのこだわりを感じます。中の写真や説明よりも、この装丁に価値があると、私は考えています。

三菱の至宝展は、私にとって、とても価値ある展示でした。この展示を教えてくださった方には深く感謝しております。

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