副業組織でやってみてよかったこと

こんにちは。Rimo合同会社で代表社員をしている相川です。

昨日はRimoが副業ばかりな理由を書いたので、

今日は、実際に副業組織として2年間やってみてよかったことをお伝えしたいと思います。

1. 本業組織の非効率性に気づけた

よくインタビューなどでも、副業のマネジメントは非効率で大変じゃないですか?みたいなことを聞かれます。

実際、人数が増えることで、そのメンバーの管理やそれぞれに大変さや非効率さはもちろんあります。ただ、ある程度仕組み化してしまえばすごく苦になるほどではありません。

一方、副業組織でやっているからこそ、本業ばかりの組織では気づかなかった、本業組織の非効率性に気づくことができました。それは、本来必要な役割や業務量は時と場合によって違うのに、全員週5で8時間と決まっていることです。

例えば、リードが作られてない状態での営業部隊は人数が多くても仕方ないですし、バックエンドAPIができていない状態でのフロントエンド開発は非効率ですし、アピールするようなアップデートがない状態でのPRはあまり仕事がありません。

もちろん、そんなときでも仕事を生み出して、ちゃんと価値を作っていくというのがプロフェッショナルであるし、優秀な人材であるというのも一理あるでしょう。
ただ、「あまり仕事がない」状態から無理やり作り出した仕事が会社全体から見て優先度が高いことはなかなかなく、誰かが無理やり生み出した仕事のせいで生み出された別の仕事が、いろいろな人の時間を奪っていくことが起こっていたなと感じました。

「最近本来優先度が高いはずの仕事があまりやれてないな?」と思っていたら、それは誰かによって作り出された仕事をやりすぎていないか振り返ってみると良いかもしれません。

2. いろいろな仕事に、すごく感謝を感じる

本業で働いている人と仕事をすると、お互いに敬意を持って仕事しようと思っていたとしても、高い目標などに感化されて「XXは達成すべき」「XXの仕事はこうあるべき」みたいな考えに支配されていくことがあるかと思います。

一方副業のメンバーだと、例えば締め切り前に頑張ろう!!といってもその日働ける人がそもそも限られていますし、一夜漬けのような無理も効きづらいです。だからこそちゃんと計画を持って事前にやってくれたり、そんな中でも1人特別頑張って早く出そうとしてくれるような姿勢にとても感謝します。

例えば、重大なリリースの日にあえて有給をとってくれたようなメンバーもいて、その時は本当にありがたかったです。一つ一つの仕事をしてくれることに対して、本業のときよりも、より感謝をする日々だなと思いました。

裏を返してみると、ただ期待値が低いだけとも言えるのかもしれませんが、僕は個人的に新しい人がはいって今までできると思ってもなかったことができて「ラッキー」と思えたり、先程述べたように「ありがとう」と思える方が、全員が優秀だから期待値も高いしそれが当たり前だと思っていた頃よりも幸福度が高くなる気がしました。

3. この人と働いてみたいと思った人と実際に働ける

副業だと雇うがわと雇われる側双方のハードルが低いため、実際にお互いがお互いと働きたいなと思ったら、それ以外の現職の状況、家庭環境、その他諸々の個別事情などあまり気にせずに一緒に働いてみる事ができます。

もちろん、「ちょっとうちで働いてみてよ」といった具合にあまり考えなしに始まる事が多いので、仕事で成果を出すという面ではうまくいかないこともあります。実際に、自分がうまく役割を与えられなかったり、その人の得意な役割をうまく使いこなせなかったり、成果は出せそうなのに他にその人と一緒にその仕事を進めていけそうな人を用意できなかったり。実際そういうときは申し訳なかったと素直に思います。(多分お互いに)

でも、それで以前より仲が悪くなってしまうことはほぼないですし、次上手くタイミングがあったときにはより良く仕事を振れるんじゃないかなと思える事が多いです。
そもそも自分なんて自分の役職であるエンジニア以外の役職のことをちゃんと知ってるわけないので、それは当たり前で、むしろ小さく練習をさせてくれていることに感謝しています。本当に雇ってうまくいかなかったでは本当にお互いに不幸になってしまうので。

ここまでうまくいかないケースを書きましたが、実際はうまくいくケースもすごくあって、自分より年齢が上すぎかと思った人や下すぎかと思った人が想像以上の結果を出してくれたり、知り合いぐらいの関係だった人の良い面をより知れて、より深い友だちになれる感覚を味わいやすいです。
自分は、前職や前前職など過去に一緒に働いたことのある人のほうが勝手に仲間意識を持ちやすいタイプなので、一度一緒に働いてみれることが性に合っているのかも知れません。

最後に

このような感じで、最初、副業中心でなぜやるか、なぜやるといいのかと思ってたこと以外にも、実際にやってみて良いことがいっぱいありました。

最近は副業組織は、副業メンバーや代表以外の本業メンバーも、自分の力だけじゃなくて他人の力を使うこと前提になることが一番の強みなんじゃないかと思いかけてますが、まだちゃんとまとまってないのでいつか書きたいと思っています。

次回は、「副業ファーストな制度設計」でしたね。

それでは。


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