見出し画像

withコロナでの働き方 序章

「なんか、中国で変な新型ウイルスが蔓延してるみたいです」

そんな話を現地から戻ってきた娘婿から聞いたのが去年の正月明け。我が国のみならず世界中がコロナの脅威にさらされ続けたまま、とうとう1年が過ぎてしまいました。年が変わってすぐに東京での感染者数が1日千人を超え、本日1月5日の段階で首都圏緊急事態宣言の発出がほぼ確定しています。

人類はこれまでにも疫病との戦いに勝ち抜いてきたと賢しら顔で言う人もいますが、科学と医療が発達したこの21世紀に於いて疫病が世界中に蔓延するなど誰も予測し得なかったことだと思います。この先ワクチン供給が進むことによって鎮静化していくのか、それとも変異ウイルスがそのワクチンの効能を無効化してしまうのか…正直まったく読めません。「コロナは怖いけど仕事行かないわけにもいかないし…」と、仕事始めの電車はいつも通りに満員です。もちろん一部に完全リモートとなっている企業もありますが、それはまだまだ少数。多くは可能な職種のみの部分的テレワークですし、まったくリモートの出来ない業界もサービス業を中心に山ほどあります。

私は《労働環境コンサルタント》を名乗っていますが、メインは執務環境の空気測定調査や「受動喫煙防止対策」としての喫煙室周辺の環境改善。加えて人事評価制度といったあたりをコンサル領域としています。環境測定や喫煙室調査などはどうしても現場に行かなきゃ始まらないという仕事なため、入っていた仕事もほとんどキャンセルせざるを得ない状況に陥りました。いわゆる「おまんま食い上げ」状態です。その一方で、長いこと都会と田舎(高原)を行き来して仕事をしてきたという特殊なキャリアのせいか、withコロナでの【ワーケーション】や【都市から田舎への移住】といったことについて意見を求められることが多くなりました。

しかしながら、前述の通りワーケーションやらテレワークが出来るのはごく一部のビジネスパーソンだけ。介護や公共交通機関、デパートやスーパー・コンビニなどの店舗スタッフ、様々なメンテナンス業界で働く人など、エッセンシャルワーカーとも称される多くの人たちは感染リスクの中ライフラインや生活インフラを守るために今日も働いています。医療従事者の大変さばかりがクローズアップされますが、ここまで無症状の陽性者が増えてくればサービス業など対面での業務には常に感染リスクがあると考えなければなりません。

このNoteでは、まず専門領域である空気環境の知見をベースにそうした普通の労働現場での対処の仕方を考えていきたいと思います。そして今後増加していくであろうテレワークやワーケーション、移住についても30年の経験をもとに綴っていきます。一気に書けるものでもないので少しづつ書き記し、最後にはまとめて電子書籍にでもしようかな…と考えていますので、よろしくお願いいたします。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?