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1分で話せ

本書は、ヤフーの伊藤羊一さんの書籍です。
伊藤さんは、ソフトバンクの孫社長の後任を選ぶプレゼンでも年間1位を取得された方です。
トーキング力は、自分に足りないスキルだと思っていたので、改善したく、本書を読んでみました。
全体感として、コミュニケーションスキルにおいて、「提案を通すためには」「人を動かすためには」どうすれば良いかといった内容です。
場面としてはプレゼンテーションがメインの構成となっており、
テクニック・スキル系要素が6割、熱意・パッション系要素が3割、実践編が1割といった構成のボリューム感です。
Amazonでの評価も高いようですが、非常に読みやすい本のため、ビジネスマンであれば、一度は読んだ方が良い書籍かと思います。

ロジック&イメージ

前提として、人は相手の話の80%は聞いていないとのことです。
確かに、これはなんとなく理解できますね。
会議などでも、真面目に聞いておりますが、聞いてないことは多々ありますね。
私自身、一方的なプレゼンを聞かされる時は、その場で真面目にはしていますが、80%程度は聞いてない気がします。
人間ってそんなものなようです。
なので、自分の発言によって、自分の狙い通りのゴールや成果を得るためには、相手にも伝わるように、下記のような順序で話すことをお勧めされております。

①結論・主張→②根拠・理由→③事実・具体例の順で話を展開すると、相手に伝わりやすいということです。

①結論・主張→②根拠・理由で、相手の左脳にアプローチをし、
③事実・具体例で右脳へアプローチをするとのことです。

例えばですが、

①結論・主張:
皆さんも、睡眠は6時間以上取りましょう。
②根拠・理由:
睡眠時間と仕事の生産性の関連性は因果関係が大きいためです。
③事実・具体例:
良く寝た次の日は、脳も冴えて、仕事が捗った経験がありますよね。

こんな感じの伝え方でしょうか。

ゴールを明確にする。

プレゼンでも提案でも会議などでも、ゴールを明確にすることが大事だということです。
本書では、相手を動かしてなんぼと表現されています。
「理解してもらう」はゴールではなく、聞き手をどういう状態にもっていくかを言語化することが必要ということです。
具体的には、
・聞き手に意見を出して欲しいのか?
・聞き手に賛成してほしいのか?
・聞き手に動いてもらう必要があるのか?
というように、「聞き手が何を具体的にどこまでやればいいのか」を決めることが重要です。

無駄を削って、スッキリ、カンタンに。

スッキリ伝えましょう。
話すときに、自分の頑張りや難しい言葉は、相手を動かすためには不要ということです。
「結論は〇〇です。理由は3つあります。1つ目は、××です。2つ目は××です。3つ目は××です。」などスッキリと伝えましょう。
私は「あー、なんかそこら辺に関しても、色々見てみたんですけど~」など、無駄な言葉を言ってしまっているので、意識しないといけないと感じました。

カンタンな言葉を使いましょう。
つまり、難しい表現はできる限り避けた方が相手に伝わるとのことです。
カッコつけて難しい言葉を使ったとしても、相手によっては、逆に伝わりづらいということです。
また、相手によって解釈にズレが起きそうな言葉にも注意が必要です。
本書では、中学生でも分かるような言葉を使うことを推奨しております。

最後に

スラスラ読めて、かつ、実務的な書籍でもあるので、非常に有益な書籍かと思います。
トレーニングして、1分で伝える力を身に着けていきたいと思います。
また、前提として、ロジカルシンキングができて、はじめて1分で伝えるための土台が整っている状態になるので、そこもトレーニングしていきたいと思います。

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