マーケティングとは「組織革命」である。
本書は、P&G入社、USJ再建の使命完了、株式会社 刀を設立しておられる森岡 毅さんの書籍です。
結論、面白すぎます。
私はマーケッターでは無いのですが、森岡さんの強さや、また、ビジネスマンとして生きていく上で、これまでの凄まじい逆境を乗り越えてきたことが、ものすごく伝わる内容です。
これは読み続ける価値ありだと思います。
内容としては、以下の三分構成です。
▼第一部:組織に熱を込めろ!
「ヒト」の力を活かす組織づくりの本質
▼第二部:社内マーケティングのススメ
「下」から提案を通す魔法のスキル
▼第三部:成功者の発想に学べ!
起点となって世の中を変えた先駆者たち
第一部:組織に熱を込めろ!「ヒト」の力を活かす組織づくりの本質
会社を支えるのは、たった4つの機能
会社組織は以下の4つの機能に区分されるそうです。
"マーケティング機能(柱)ファイナンス機能(柱)生産マネジメント機能(柱)組織マネジメント機能(土台)"
▼マーケティング・システムとは?
本書では、マーケティング機能について、「売上を獲得する能力」と記載されています。
"商品開発(基礎研究を除くR&D機能)もマーケティング・システムに含まれるべき重要機能です。"
"冷静に考えれば、プロダクトはマーケティングの4P(製品:product、価格:Price、流通:Place、プロモーション:Promotion)の筆頭に挙げられながら、なぜ多くの企業でマーケティング・システムとして商品開発をコントロールしにくい状態を放置しているのか?
この点について、恥ずかしながら、私はマーケティングと言われると、「販促・プロモーション」と思ってしまっておりました。
すごく勉強になります。
マーケティング・ドリブンな組織は生存確率が高い
市場変化をいち早く察知するには、消費者の「プレファレンス(Preference)」をひたすらモニターすることを強く勧められています。
"プレファレンスとは消費者のブランド選択における「相対的な好意度」のことです。"
"ちなみに「プレファレンスを上げるために何をどう仕掛けるのか?」という視点がマーケッターとしての私のアプローチです。"
コミュニケーション不全に陥る「3つの呪い」
本書では、以下の3つが主な「呪い」と書かれてます。
▼「年齢差」による呪い
▼「役割差」による呪い
▼「性別差」による呪い
2月から新しい職場なので次の職場は分かりませんが、新卒で入社した1社目の大手人材系は、「年齢差」「役割差」による呪いまではいかないですが、やはり多少はあるなと思いました。それでも恐らく、一般的な会社と比較すると無い方だと思いますが。
「性別差」は私が男なので、ほぼ感じた事がないですね。
おそらく、これもほぼ無いんじゃないかなと思ってます。ただ、従業員の51%が女性に対して、役員クラスは男性の割合が非常に高いので、「性別差」による昇格の実態は不明ですね。
先輩、上司、異性に対して、自分自身が必要な時にちゃんと本当のことが言えるかどうか?本当のことを言ってもらえているかどうか?には、アンテナを張っていきます。
▼第二部:社内マーケティングのススメ「下」から提案を通す魔法のスキル
対人コミュニケーションの4分類
本書では、以下と記載されています。
"×攻撃型、◯積極型、◯反応型、×消極型"
誰でも基本は良い人なのですが、私も含めて、仕事が上手くいかない時は、攻撃型や消極型になることがあると思います。
訓練して、積極型、反応型のコミュニケーションを身につけます。
ここら辺は、先日のサーチ・インサイド・ユアセルフとも連携しそうです。
最後に
本書は、私にとって非常に学びとなる内容でした。
繰り返し読んでいきたいですし、森岡さんの別の本も読んでみたいと思います。
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