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【介護経営】〔後半〕介護報酬に振り回されない向き合い方~介護の勝ち組になる方程式

今回もご高覧いただきありがとうございます。

Kaigo戦略クリエイターの
小川利久=Rikyuです。

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介護をKaigoと表記して
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2回に分けてお届けしている「介護報酬に振り回されない向き合い方」をテーマに後半の話を続けます。


私がもと特別養護老人ホームの施設長時代
介護報酬改定行政説明会に出席した時の話です。

ある経営者が説明していた行政官に語気強く
「こんな報酬改定は悪政だ!」と罵りました。

今でもその時の返答を忘れません。

「しっかり理解して取り組めばできる制度を作っています。
それができないのであれば、介護事業から退出してください」

会場はシーンと静まり返りました。

経営能力を持ち合わせていない者へ
日本の介護事業を託せない!

その強い意志を感じました。

さて、そのあたりはどう変化してきたのでしょうか?

介護保険制度スタート時は参入障壁を下げて
そんなに努力せずとも
誰にでも介護経営ができた印象が強かった介護事業
しかし年々、難しさを増してきました。

歴史は強化書、介護報酬は地図、事業計画は羅針盤
介護報酬改定の主な基本項目
まずは大局的に地図を読み取っていかなければなりません。


私の周りの介護経営者は介護報酬改定に敏感な方ばかりです。
ただし、ときどきそんなにバタバタしなくても
国や地方行政がなんとかしてくれると甘い期待を抱いている介護経営者も散見されます。
そのような経営者が集まって陳情活動をします。
しかし、黒字経営者と赤字経営者に二分化されていることを国も見抜いています。

介護報酬改定を適切に読み解くことは
高齢化社会が抱える課題への対応と、質の高い介護サービスの提供を実現する鍵となるからです。
改定内容を深く理解し、それに基づいたサービスの質の向上や効率化を図ることで、介護が必要な人々へのアクセスを拡大し、サービスの充実を図ることができます。
また、改定の趣旨を踏まえた経営戦略は
介護業界の持続可能性を支え、社会全体の負担軽減に貢献します。
このように、介護報酬改定への適切な対応は、社会課題の解決に向けた重要なステップなのです。

介護保険制度や介護報酬の改定について最新の情報を把握していないことは
介護経営において大きな不都合を引き起こします。
制度や報酬の改定は、介護サービス提供の基盤となる要素であり
これらに対応できないと経営上のリスクが高まります。
まず、介護報酬の改定内容を知らないと
サービスそのものを適切に設定できません。
これは直接的に収益性に影響し、結果として事業の持続可能性にも関わってきます。
また、報酬体系の変更に伴うサービス内容の見直しが遅れれば
利用者からの信頼を損ね、競争力の低下を招く可能性があります。

介護経営者としての先見性も求められます。
介護保険制度や介護報酬の改定は
単に現状に対応するだけでなく将来への準備を意味します。
新しい技術の導入、サービスモデルの革新、人材育成の強化など
改定を契機として事業の質と効率をさらに高めるチャンスと捉えることが大切です。

介護報酬改定の推移を把握することで
経営戦略を見直し、サービス提供の質を向上させることが可能です。
たとえば、効率的な運営やコスト削減を目指す中で
ICT(情報通信技術)の活用や非接触型サービスの導入が促されるかもしれません。
また、改定により強化される項目に注力し特化したサービスを提供することで市場内での差別化を図ることも一つの戦略です。
しかし、これらの取り組みを成功させるには組織内での情報共有と意思疎通が欠かせません。

スタッフ一人ひとりが改定内容を理解し、その精神をサービスに反映させることが、質の高い介護サービスを提供する上での鍵となります。
そのためには、経営層から現場スタッフまで、定期的な研修やミーティングを通じて、改定の意図や背景、具体的な対応策を共有し
組織全体で対応していく姿勢が重要です。
また、介護サービスの利用者やその家族とのコミュニケーションも見逃せません。改定によるサービス内容の変更や料金の調整を透明性を持って伝えることで信頼関係の構築に繋がります。

利用者側のニーズや期待に応えるためにも
改定の影響を正確に理解し、適切な情報提供を心がけることが大切です。
結局のところ、介護保険制度や介護報酬の改定を深く理解し、それに基づいた経営戦略を展開することが、介護事業の持続可能性と社会への貢献に繋がります。


これは、経営者のリーダーシップと組織全体の努力が必要とされる課題ですが同時に新たな可能性を開く大きな機会でもあります。介護業界における変化に対応し、質の高いサービスを提供し続けるために経営者は常に前を向き、挑戦し続ける必要があるのです。


上記のポイントの心構えを動画収録してYouTubeにてアップしました。
ぜひ、ご視聴ください。

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