ど文系出身からプログラミングって面白そうだと思うまで
はじめに
こんにちは。得意科目は英語と国語、ますだです。
大学を卒業して「システム運用」の世界に営業として飛び込み、早9ヶ月が過ぎようとしています。
今回、社内企画である某f社のアドベントカレンダーに参加させていただきました。15日目となるこちらの記事では、タイトル通り「ど文系出身からプログラミングって面白そうだと思うまで」を記述していきます。
1、自己紹介
小さい頃から得意科目は国語でした。
小学校4年生からは英語の個人塾に通い始めたり、中学時代にヘタリアにハマったりしたこともあって社会や英語も得意で、とある外国語大学の国際関係学科を卒業しています。
反対に苦手科目は数学、理科(特に化学)という典型的な文系っぽい人生を送ってきました。
大学では主に英語・中国語などの言語を学んだり、はたまた世界の経済や歴史を学んだり。そのほかジェンダーや人種差別についてディスカッションを行うなどして4年間を過ごしました。
大学に入って触れた理系らしきものはミクロ経済学の授業のみ。(ちなみに落単しました)
プロゲートも興味本位で触ったことはありますが、画面に「Hello,world!」と表示して「なるほど〜」と思った程度です。特にアレルギーがあったわけではないですが、プログラミングに意識が向くことは全くありませんでした。
そんな私ですが、今やIT企業の営業職として情シスの方やNOC・SOCの部隊、MSP事業者をメインターゲットに、日々製品説明やQA対応に明け暮れながら、隙間時間でDockerや自社プロダクトを触るなどしています。
急にそれっぽいワードが出てきましたね。
2、結論
はたまた急に結論を述べますと、これから記述する3つの章タイトルが「ど文系出身からプログラミングって面白そうだと思うまで」の道筋となります。
すなわち、
この3つのステップを経て、それまで至極文系的人生を歩んできた私は運用やシステムに何年もごりごり携わってきて自分の数百倍も知識があるようなお客さんと(それなりに)相対できるようになり、同時にプログラミングというものを面白そうだと思うようになるわけです。
3、何がわからないかわからない
記事の冒頭、「『システム運用』の世界に営業として飛び込んだ」と記述しましたが、入社時点では「システム」と「運用」という個々の単語の意味は知っているけど「システム運用」が何を指しているのか想像がつかないというひどい理解度でした。
そんな有様で入社式を迎えたのですが、その日に1枚のパンフレットを手渡され「2週間後に展示会に出店して新卒のみんなも参加してもらうから、ここに書いてあることは頑張って理解してね」と言われた時の絶望感はいまだに覚えています。
なぜならば、単純に書いてあることが何一つ理解できないからです。
ここで一つ質問です。下記の単語の意味をあなたは推察できるでしょうか?
意味が推察できる・理解できる方もいるかもしれませんが、ほとんどの方は何語なのか、そもそも名詞なのか動詞なのか、名詞だとしたら食べ物なのか文房具なのかはたまた地名なのか皆目見当もつかないのではないでしょうか。
入社式当日にパンフレットを手渡された私はこのような感覚で、その単語がどのような場面で使われているのか、どの粒度の単語なのか、固有名詞なのか一般的な概念なのか、分類をつけることすらままならない状態でした。
※ちなみに上記は全てドイツ語で、
①りんごジュース②いちごミルク③クランベリーケーキ
です。(Google翻訳に雑にぶち込んだので正確ではないかもしれません)
などなど、あげればキリがありません。
パンフレットに出てきたり、はたまた営業先でお客様から質問を受けたり。
監視システムとデータセンターの違いすらわからない中で先輩の営業に同行していたため、正直60分の打ち合わせがあるとするとそのうちの50分ぐらい何を喋っているのか理解ができませんでした。
「わからないことはなんでも聞いてね」と優しく言ってもらえたところで、このように知識の基盤がなにもない状態だと「わからないことはたくさんあるがどこからどのように質問すればいいのか見当がつかない」=「何がわからないのかわからない」となるのです。
4、何がわからないかわかるようになってきた
そんなこんなですが2,3ヶ月ほど経つと、何もわからないなりに打ち合わせで頻発するワードぐらいは覚え始めます。
上記のようなイメージで、単語と利用シーン・分類が結びついてきます。
この頃には時間のある時に営業メンバー全員で共有しているQAリストを読み込んだり、メンバー同士でクイズしあったりをしていたので、急に今まで聞いたことあったけどわからなかった単語が実体を伴い始めていました。
このように、利用シーンや分類がわかることで質問の仕方も段々と明確になります。
それまでは、
上記のように、一つの単語を調べてその説明文に書いてあることが理解できずに終わる&曖昧で広い質問しかできなかったのが、
このように具体性のある疑問が湧いてくるようになります。
こういった形で、まずは自分が打ち合わせの中でよく聞く単語の理解・分類作業を進めていき、身近なところから少しずつ何がわからないかはわかる範囲を広げていきました。
5、何もわからないがわかりたいと思う
そのように、日々身の回りのわからないことを潰しながら半年ほど経ちました。社内でGatherで流行していることもあり、この時期になると最初に比べてスムーズに会話でのコミュニケーションが取れるようになってきました。
そうなってきて気づいた当たり前のことがあります。
それは、何もわからないまま0から100まで1人で調べるより、わかっている人の無駄のない説明を聞く方が100倍わかりやすいと言うことです。
ただ、人に説明を求めることで相手の時間を奪うことにつながってしまいます。どこまで自分で調べて、どこから人に訊けばいいのか、その線引きも最初悩んだ部分でしたが、そこについても様々なアドバイスを頂きました。
特に後者、時間的な基準を設けたのはすごく自分にとって有効でした。
これらによって人に質問することへの抵抗が減り、コミュニケーションが増えた結果様々な気づきを得ることになるのですが、一番大きな気づきが「プログラミングの世界って奥深くて面白いぞ」ということです。
それによって、この章のタイトル「何もわからないがわかりたいと思う」につながったわけです。
そこからハンズオンの形式で色々教えてもらいながらターミナルを触ったりDockerを触ったり、はたまたドックフーディングもどきのようなことをやったりと、それまで必要だから調べていたにとどまっていたのですが、面白そうだから知りたい・理解したい・やってみたいのモチベーションのもと自発的に質問したり勉強したりするようになりました。
6、おわりに
なんやかんや色々書いてきましたが自分の業務の中心は営業なので、そこから芯をぶらすつもりはありません。今こうやって自発的に学んでいることや取り組んでいることが、早く営業の場で活かせているという実感を得たいと思っています。
拙い文章でしたが、ここまで読んでくださってありがとうございました。