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電子書籍に関わり困ること

今日も涼しさを満喫できる一日でした。幸い雨が降ることもなく、秋らしさを楽しむことができました。

さて、……。

電子書籍は私自身も数冊出版している。電子書籍のメリットを考えると、保管場所を必要としないことではないか。スマホやタブレットで読み込めば全ての内容を読める一方で、本棚は不要であるし。

そして、リアルの書籍は想像以上に重い。実は家具の中で一番重いのが本の詰まった本棚だと聞いたことがある。実際、本棚の置かれた床が抜けたり、抜けないまでもたわんだりすることはあると聞く。

これらのデメリットが電子書籍にはない。言い換えるとメリットであろう。

更に言えば、Amazonの書籍販売を見て頂くとお分かりの通り、電子書籍の方が安い。1〜2割くらい安い本はザラにある。紙代・インク代・製本代・流通経費が掛からないのだから当たり前ではあるが、知識を得るのにかかる費用が安く済むのはありがたい。

いいことずくめのようだけど、電子書籍にもデメリットはある。

まず、購入したサイトの制約を受ける。AmazonKindleは有名だけど、楽天koboやApple Books、紀伊國屋web、これらの他にも電子書籍販売サイトはある。ただ、買ったサイトからログインして閲覧に進まないと読めない。

今のところあまり問題化していないのだけど、これらのサイトで経営に行き詰まるようなことがあった場合、なお購入した本が読めるのかが不明。ご存知の方がいたら教えて頂きたい。

これに派生するデメリットもある。それは、本棚を眺めるような一覧性が弱いこと。購入サイトごとに探す必要があるし、本の冊数が多い場合にはリアルの本のように背表紙を見て探すようなことができない。正しいタイトルを覚えていないと検索で躓くことも起こり得る。

更に、本を家族や友人に貸せない。リアルの書籍であれば手渡しで家族や友人に読んでもらうことができるが、電子書籍の場合難しい。一つ共用のためのタブレットでも持っていればできるのだけど、そこまですることはないだろう。

そして、このことは自分が死んだ時に妻や子に相続させることができるのかの問題にも発展する。これ、結論から言うと基本的にはできない。実は電子書籍の購入者に所有権はない。本を読む権利が付与されているだけである。

同様のことは、音楽配信でも起こること。AppleやGoogleではファミリー共有という仕組みがあると聞いた。これはアカウントに紐付けた共有なので、例えば本を一冊ごとに共有する・しないができるのかという問題が生じるようだ。

ぶっちゃけ、子供向けではない本を親が持っていることを家族に知られる可能性があるということ。私は全く大丈夫だけど(本当)。

自分自身が楽しむという一点であれば電子書籍は有用なのだけど、所有権がないことでさまざまなデメリットがある。このことは、頭の片隅に置いておくべきことだと考える。

お読み頂き、ありがとうございました。

読んで頂いただけでも十分嬉しいです。サポートまで頂けたなら、それを資料入手等に充て、更に精進致します。今後ともよろしくお願い申し上げます。