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どの情報に基づいて職を賭した行動をするのか

今日は、妻がヅカを観に行きました。結婚する頃、ちょうど贔屓のトップが引退することもあり「もう、良いかな」と言っていたのですが、それはいつの間にか忘れ去られています。ヅカには中毒性があるのかも知れませんw

さて、……

ロシア国営テレビ職員が、ニュース番組を放送中のスタジオにポスター大の紙を手に乱入し、戦争反対を叫んだという。

この行為に及んだ職員の決意と覚悟には、深く首を垂れるものである。やむにやまれぬ思いがあったのであろう。

ただ、これだけで済まないのは間違いなく、業務妨害に問われることにもなるだろう。退職に向けた手続をしているとも聞く。彼女は間違いなく、職を賭して一世一代の主張をしたものと思われる。

ロシアの場合、この手の行為についてはブラックジョークが多いことを思い出す。まだソ連時代に以下のような小咄が流行った。

赤の広場で「フルシチョフはバカだ」と大声で叫んでいた男がいた。男はすぐに捕まえられ、懲役20年の刑に処せられた。その1年分は最高指導者侮辱罪、19年分は国家機密漏洩罪。

フルシチョフというのは、当時ソ連の最高指導者であった。このことを知っていると、この小咄の妙味がよりリアルで分かると考える。

サラリーマンを長くやっていると「イエッサー」のリアクションが習い性になっていく。基本的に、上長の指示や判断に基づいて行動することが多いので、そうならざるを得ない。

もちろん、何でもかんでも唯々諾々と受け入れるわけではない。違うものは違うと言わなければ、別の責任を問われる。

とはいえ、確信を持って違うと言えるためには、それなりのファクトが必要になる。余程情報収集しているか、他部署との協議の中で仕入れた情報に基づくものがほとんどとなるため、例外的とならざるを得ない。

だから、このロシア国営テレビ職員のような行動を取る日本人がいるだろうかを考えると、意外に少ないのではないかと思っている。

とはいえ、彼女がどの程度の情報に接してそう判断したのかは分からない。我々は、どうしてもウクライナ贔屓の情報に多く接していることを自覚しなければならないし、それはロシア国営テレビ内でも同様かも知れないと疑う必要がある。

常に批判的な視点を持っておくことが大事で、今回の彼女の振る舞いに対する評価も、後々足元を掬われる恐れがあることは、意識しなければならない。

お読み頂き、ありがとうございました。

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