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本人死亡による銀行口座の凍結に関する私の誤解をお話しします

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父親が亡くなった際に、葬儀・告別式への不安が大きくあったのは事実。でも、その次に気になったのは、銀行口座。もう凍結されてしまったのではないか? と思ったのだ。

銀行は、独自の情報網を駆使して顧客の死亡を把握し、直ちに口座を凍結するものだと思い込んでいたからだが、それはどうやら都市伝説らしい。

もしかしたら、昔はそうだったのかも知れない。でも、今は個人情報保護の観点や、経費節減の要請もある。独自にそれ専門のマンパワーを確保する余裕はないのだろう。

ただ、これは都会の場合。地方、それも田舎になればなるほど、事実上情報が漏れて銀行に伝わることがないとも言い切れないと思う。

そして、銀行も死亡の事実を知ったからには放置できない。預金を正当な権利者に渡すまで保全する必要がある。最悪訴訟沙汰にもなり得ることから、知ったからには入出金を停止、即ち凍結するのである。

少なくとも自分の経験では、通夜・葬儀を終えて銀行に相続の相談に行くまで、銀行は亡父の死を知らなかった。それでも、知ったからには凍結するとのことで、それは頑として譲ってはもらえなかった。

その口座からは、公共料金の自動引き落とし等も行われていた。それも基本的に凍結後は不可とのことで、ちょっと粘ってみたけれどダメだった。速やかに引き継ぐ支払者を決めて請求元に連絡されたし、と言い切られた。

そして口座の凍結は、解除されることはない。銀行に相続届を提出すると、その届に書かれた宛先と金額通りに預金残高の振込みがなされる。つまり凍結された口座残高は0円となり、直後に解約されてその役目を終える。

私は、口座の名義変更ができないことを、半世紀以上生きて初めて知った。

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