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緊急事態宣言で母との面会が更に間遠になる件

1月8日の緊急事態宣言を受けて、私は帰省がしづらくなった。その後帰省先の自治体側も緊急事態宣言の対象となり、更に移動の心理的なハードルが高くなっている。

強制力がないのだから、構わずに帰省するのも選択肢ではある。でも、それは近隣の目との戦いともなる。

緊急事態宣言の対象地域間での車による移動であれば、どっちもどっち感が漂うのだけど、そう思う人ばかりではない。かつて実際にあったように、車に批判的な張り紙をされるのも嫌だな、という気持ちを拭えない。

それを乗り越えても母の入居施設では応接室の使用もできなくなり、現状で入居者とその家族の面会ができない。こうなると、施設入居前にせっかく母に覚えてもらったタブレットでのやり取りが、今も続いていれば……と悔やまれる。骨折で入院中に、きれいにやり方を忘れてしまったのだ。

母と会って様子を確認できない今の状況と、自分たちがますます忘れられてしまうジレンマの狭間で、要介護者を抱える家族としての苦悩は深まる一方である。

そういう立場から、ワイドショーやネットでコロナ禍の責任を誰かに問うコメントがあふれているのを見聞きすると、違和感がある。天災と疫病は制御不能で、誰かを責めても解消しないのに……との思いが強くなる。

緊急事態宣言解除後には速やかに面会に行きたいと思いつつも、2月7日に本当に解除されるのかは予断を許さない。日本のあちこちで絆がほころびていく。

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