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「研究部」のゆえんを考え、更なる飛躍を遂げる方策を提案

今日も基本的には春の日差しに恵まれました。でも、気温は低めでしたね。

さて、……。

学校生活の楽しみの一つに部活動がある。各種の部活動がある中、大抵のものは○○部である。でも、いくつかはそれに研究が付くことがある。例えば鉄道研究部や漫画研究部である。

よくよく考えると、この状況はおかしい。

そもそも研究とは以下のように定義されている。

研究(けんきゅう、英: research リサーチ)とは、ある特定の物事について、人間の知識を集めて考察し、実験、観察、調査などを通して調べて、その物事についての事実あるいは真理を追求する一連の過程のことである。
wikipedia: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A0%94%E7%A9%B6

まず鉄道研究部であるが、部員は鉄道が好きな、俗に言うテツである。所属員が鉄道を愛し、乗り、眺め、写真に撮り、音を記録したりしているのは間違いない。

しかるに、研究をしているのかというと疑問符が付く。鉄道についての知識を深めることはするものの、それを基に事実あるいは真理を追求しているだろうか。

更に言えば、研究の成果として何らかの論文などにまとめて世に問うことをしているのかというと、寡聞にして聞いたことがない。

研究と言うからには、ある程度これまでにない何かを見い出さねばならない。現状では調査ではあるものの研究とは言いかねる。

欲を言えば画期的な運行システムを開発するとか、車両の欠点を見い出して改良を加えるといったところまでやっていないと、研究というのには厳しいと思っている。

同じことは漫画研究部にも言える。所属員は漫画を愛し読むだけではなく、描く人も多いのだけど、「漫画とは何ぞや?」「漫画に不可欠な構成要素とは」といった議論を重ねている部がどれくらいあるのだろうか。

大ヒットとなった漫画はこれまでもあった。それがなぜヒットしたのかを分析し、これからの漫画の創造に生かすことまで考えてこそ研究の名に値する。

この手の話をするときに「個人の感性の問題」に安易に逃げるようでは研究とは言えない。アンケート調査により同じように受け取る人がいれば、それは客観性のある数字として示すことができる。

このようなレベルまで踏み込んだ活動をしていて、それが全体の活動の中でどれくらいの比率を占めているのかという視点で見た時、仄聞する限りであるが漫画研究部の中で活動の主たる部分になっているところはやはり少数であろう。

そもそも研究であれば、例えば大学の正課の授業で扱われていてもよいはず。実際鉄道も漫画もそれをアカデミックに取り上げているところはあるので、本来はそちらで取り組むべきものだと考える。

このオジさん、何堅いことを言っているの? と思われるかも知れない。私としては社会的な評価をもっと上げるという視点で、ご注進しているつもり。

ぶっちゃけ、まだまだ学問としての社会的認知が低い分野であることを踏まえ、そういった分野に対する偏見をなくするにはどう振る舞うべきかの一つをご提示した次第。それ以上の他意はない。

お読み頂き、ありがとうございました。

読んで頂いただけでも十分嬉しいです。サポートまで頂けたなら、それを資料入手等に充て、更に精進致します。今後ともよろしくお願い申し上げます。