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「他人を食い物に……」とまでは言わないものの苦言を一つ

今日も暑い一日となりました。妻と買い出しに行ったスーパーの冷凍食品コーナーは、大人気でした。涼みたい気持ちがそうさせたように思います。また夕方の雷雨は激しく、度肝を抜かれました。

さて、……。

「他人を食い物にしている」というのは、もちろんリアルの食料化を意味しない。江戸時代の飢饉においては残念ながらあった惨劇だけど、それはここの本題ではない。

この言葉は「自分の利益を得るために人を利用すること」を意味する。そして留意すべきは、この「利益」は大抵正当な対価として得られるものではないし、「利用」の仕方も一般的な受忍限度を超えている場合が多い。

典型的なものとしては、オレオレ詐欺やマルチ商法等が挙げられる。この他にも、例えば最低限の衣食住しか提供しないのに年金手帳と年金が振り込まれる銀行の通帳を預かって入居させる施設なんかも該当するだろう。

これらはいずれも法律スレスレかそれを超えたところで利益を得ており,間違いなく他人を食い物にしていると言ってよい。

このレベルまでいくと分かりやすいのだけど、例えば以下のような行為はどうか。自分の悪感情を弱い者にぶつけ、ゆがんだ優越感を満たすために暴力や言葉で責め立てる。嫌がることをやらせ、金をせびり、時には自死に追い込む。

いわゆるイジメとされる行為である。このイジメについては一般的に「人を食い物にしている」とは言われない。でも、「自分の利益を得るために人を利用すること」という定義に基づくならば、イジメもその派生形と考えられるのではないか。

この他、世にはやたらと人に依存してくる人たちがいる。本当にいるのかと思うのだけど、ママ友に自分の子どもを事前相談も同意もなく預けてどこかに行ってしまう、逆に親切でたまたま車に乗せたら毎回それを要求してくる、等である。

このレベルだと「他人を食い物に……」とまでは言われない。でも、その心根はやはりそれに近いものがある。

怒られるかも知れないけれど、「勇気をもらった」という言葉。推しチームの優勝やオリンピック等で選手がメダルを獲得した時に、寄せられるコメントの中にこの言葉は結構な確率で含まれる。

これもやはり同系統のメンタリティーに基づくように感じられて、率直に好きではない。そのチームや選手の努力に何らかの寄与・貢献をしたのならともかく、たいていの場合、勝手に感情移入して同化し、成果の上澄みをすくい取って感動しているだけではないか。

少し偏狭なことを言っている自覚はあるけれど、自分がぶら下がっているだけだという視点は持つべきだと思っている。

腹が立ったなら申し訳ない。でも、そうなら競技団体やチーム、選手に何か支援をすることを考えて頂ければ幸い。

もうすぐオリンピック・パラリンピックが行われることもあり、敢えて苦言を申し上げた次第。

お読み頂き、ありがとうございました。

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