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一人っ子の一人っ子も当たり前になりつつある世の中を考える

今日の日差しは、ジリジリと照りつけるかのようでした。夏至の近辺でもあり、最も日が高く長くなる季節ですね。

さて、……

姉の夫は一人っ子である。そしてその子(つまり私の姪)も一人っ子である。それゆえに、私や私の娘は、姪から見れば数少ない肉親ということになる。

兄弟がたくさんいるのが当たり前であった我々の叔父叔母世代が退場するに従い、このような一人っ子家庭も増えてきているのではなかろうか。そういう家庭が当たり前になると、「親戚」という概念が失われると考える。

もし、一人っ子同士が結婚すれば、親族は事実上その親夫婦しかいない可能性が高くなる。そうであれば「従兄弟と遊ぶ」という経験、年が近い世代の親戚と遊ぶ機会はまず無くなってしまう。

田舎であれば、普段の生活において親戚を意識することはまだ多いだろう。でも、都会に暮らしていて日常生活で親戚について考えることは、かなり少ないと思う。

そうなると、例えば結婚式を催すにしても、その祖父母世代の兄弟に出席をお願いするであろうか。基本的に、挙式に祖父母の兄弟を呼ぶ必然性は高くないことを踏まえると、声掛けしない可能性が高い。

これは即ち、挙式に親戚を呼ばなくなるのはもちろんのこと、物理的に親戚であると意識することすら減ることになる。

また、葬儀においては親戚中に連絡が回ることもあって、参列する親戚はそれなりにいると思う。しかしながら、彼らとの付き合いはその一点に留まる場合が多い。その後もお付き合いが続くことはまずあり得ない。

近くに居住していない限り、その場限りのお付き合いで終わってしまう。その後は没交渉の中で、次の葬儀でまた会うことを繰り返すことになる。

そうやっていくうちには近い血縁者も減っていく。やがて昔ながらの親戚づきあいも途絶え、事実上天涯孤独の身の上になる人も少なからず出てくる。では、その事実をどう理解すれば良いのか。

正直なところ、これはいくら考えても正しい答えというものは思い浮かばない。事実上そうなることを受け入れるのか、まだ残る少ない親戚との結びつきをより強くするのかとなるが、それは各人の判断に委ねられている。

姉の娘と私の娘は、その点で相互に唯一の従姉妹ではある。後は2人の気持ちに委ねる他はなかろう。

サザエさん、ちびまる子ちゃんと段々兄弟が減ってきている。ホームアニメにおいても、いずれ一人っ子を前提にしないと、実感を持って観られる人も減って視聴率低下に繋がる。そういう時代になっているということである。

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