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退職後に職場の人と会った際に、あなたは何を話しますか。

後1日でゴールデンウィーク。当面の目標がそれだけというのも何だかなあと思っています。

さて、……

延長されたといえど、私は定年まで10年を切った。これまでの会社人生を考えれば、10年などアッと言う間のように感じる。

冷静に考えれば毎年の長さは(閏年で1日長いことがあるのは置いておく)一定である。しかし、人生は1年ずつ確実に積み重なっていくため、分母となる年齢に占める各1年の割合は確実に小さくなっていく。

今を基準とすると、これまでの10年よりもこれからの10年の方が短く感じるであろうことは、想像に難くない。

大抵の会社にはOB・OG会(社友会)があると思う。年に1回は総会が開かれ、総会後には懇親会がセットされている場合が多い。コロナ禍でこの開催も難しくなっているとは思うが、これが日本の会社の基本形だと認識している。

懇親会では、開会の辞・挨拶に引き続いて乾杯の後は「歓談」となる。見知った顔がそちこちに見えて、人の輪ができ思い出話に花が咲く。そこまでは楽しいお話になるのだけど、その後は段々パッとしなくなる。

「〇〇、最近顔を見せないな」「何か病気だってよ」「へえ、何の?」……といった話が始まり、それに引き続いて「俺も実は……」という各自の健康状態報告、果ては病気自慢が始まるのも珍しくない。

宴もたけなわに至ると「まあ、お互い健康第一で頑張ろうや」「また来年な」という言葉とともに肩をポンポンと叩きあって、お開きを迎える。

私はOB・OG会員ではないのだけど、会のスタッフとして働いたことが何回かある。OB・OG会の事務局もOB・OGであるため、マンパワーとして現役社員の「お手伝い」が必要な場合が多いのである。

ゆえに、OB・OG会のこのような流れや当日の内容も大体把握している。ただ、この会の後半の会話って要るのだろうか? と疑問に感じている。

話すネタがないからこの手の健康話をしているのであれば、止めて他の話し相手を見つければ良いのに、と率直に思う。

基本的に、この手の話をしても場つなぎ以上のものにはならないし、素人の医学知識の披露は往々にして誤解が混ざっている場合があるため、あまり価値がないからだ。

それで楽しいのなら私が口を出すことでもないことは理解している。でも、長く戦友としてつき合ってきた仲間との会話がこれ? というのもちょっと違和感がある。

最後まで前向きに「今、自分はこんなことに取り組んでいる。お前もやらんか?」という話ができないかと考えているし、病気自慢のためにOB・OG会に出たいとは思わない。

お読み頂き、ありがとうございました。

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