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大河ドラマ「どうする家康」を観終わって思うこと

今日は朝よりも午後に向かって気温が下がってきた一日でした。冬だからしょうがないのでしょうね。

さて、……。

私はもっぱらBSで大河ドラマを観るので、執筆時点で既に全てを見終わっている。今年の大河ドラマは私的にはおもしろかったのだけど、視聴率は今一つだったようだ。

昨今は録画で観る人、NHKプラスで観る人もいる。そして、私のようにBSで観る人もいる中で、昔ほど視聴者の動向が視聴率に厳密に反映されているのだろうか? という疑問を感じる。

また、視聴率がドラマの面白さを反映しているとも思っていない。調べたらもう11年前になるのかと驚いたかつての大河ドラマ「平清盛」。これも視聴率は振るわなかったけれど、私は面白かったと思っている。主役の松山ケンイチがどうする家康にも本多正信役で出ているが、何かのご縁なのだろうか。

それはさておき、今回の大河において、築山殿(瀬名姫)が家康と最後まで仲睦まじい設定がなされていたのはいくら何でも無理筋だったと思った一方で、方広寺鐘銘事件についてはもしかしたらそうかもな、と思う内容だった。

方広寺鐘銘事件については、前々から疑問に思っていた。京都に近い大坂に居城を定める豊臣氏の家臣の中には、それなりに博学かつ高い教養を備えた家臣はいたはず。それなのに突っ込まれる可能性のあるあの鐘銘の文に大坂方で誰も何も異を唱えなかったのかがどうにも腑に落ちなかった。

少なくとも「家」と「康」の間にわざわざ一文字を挿入する必要はなかったと思う。加えて、何度も推敲・校正をしたはずであるから、気付かないはずはない。

今回のドラマでは、それに対する一つのアプローチがなされたと思っている。即ち、豊臣秀頼が単なるボンボンではなかったのではないかということ。当時としては長命の家康の命数を計って下げていた頭を持ち上げた、徳川方を挑発したというのには説得力を感じた。

ただ、それでもボンボンであったと思ったのは、家康が死ぬまでもう少し頭を下げていたら良かったのに、ということ。我慢しきれなかったのかも知れないが、それはもう歴史のイフの中に入り込むことになるので、これ以上は言わない。

何はともあれ、この1年間楽しんで観ることができた。制作スタッフに感謝を申し上げたい。

来年の大河ドラマ「光る君へ」は平安時代の紫式部が主人公だとか。どうしたものかとちょっと思案中である。

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