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定年年齢の引き上げ②

定年を境として、生活環境が激変するのは間違いない。浪人経験のある人は、自分がどこにも所属しない落ち着かなさを知っている分だけ、アドバンテージがあるかも知れない。

私の勤務先では、その激変緩和を目的とした研修が行われる。定年年齢の引き上げは、このような準備も必要となるゴールラインが、遠くに移動することでもある。

率直に言って、定年が延びて嬉しいというよりも戸惑いの方が大きい。漠然ととはいえ、考えていた計画の変更を迫られたのだから、当然である。

これまでだと、一年の常勤嘱託を毎年更改して65歳までの勤務だったのが、今後は最後まで社員身分で勤務できることになる。処遇も現状よりは良くなるらしい。

しかし、晩婚・晩産のわが家の場合、退職金を前提に子どもの教育費を見積もっており、入学金等への対応が別途必要になる。住宅ローンを抱えた中で、更に日々の積立ては厳しい。

昨今の社会環境の変化はめまぐるしい。5年先に延びた退職金の受領時までの間に、何が起こるかも分からない。見通すことが困難である以上、後でもらえるから良いなどとは、とても軽々に言えない。

そして定年年齢の引き上げにより、当たり前だが定年後の生活のスタートもそれだけ先送りになる。何をすべきか考える時間は増えたが、その分若さが失われてのスタートとなるわけで、少なからぬ不安を感じている。

読んで頂いただけでも十分嬉しいです。サポートまで頂けたなら、それを資料入手等に充て、更に精進致します。今後ともよろしくお願い申し上げます。