見出し画像

逸を以て労を待つのは立派な戦略

月末から始まった今週も忙しいです。皆様にはお世話になりました、と言える時に申し上げておきます。

さて、……

ウクライナ情勢は緊迫の度を増すばかり。それでも首都・キエフが持ち堪えているのはスゴい。

今、事実上孤立無援の状況であり、一時の絶大さがないとはいえ世界に冠たるロシア軍を相手に降伏していないのは、やはり賞賛に値するだろう。

オジさん世代で思い出すのはフォークランド紛争のこと。

フォークランド紛争って何? という人も多いと思う。実は20世紀にアルゼンチンがイギリスを相手に戦争したことがあるのだ。

フォークランド諸島はアルゼンチンの大西洋側に浮かぶ小さな島々。イギリス領である。

1982年4月に、内政に行き詰まったアルゼンチンの軍事政権がフォークランド諸島を占領、これに端を発してイギリスとアルゼンチンが同島で大規模な武力紛争を展開した。 wikipediaより

これがフォークランド紛争である。軍事力の差は歴然としており、2ヶ月で紛争は終結、未だにイギリス領のままである。

ただ、見方によってはアルゼンチン軍は善戦したとも言われる。やはり、地の利の差は大きなアドバンテージになったのである。

加えて、地図をご覧になればお分かりのように、なぜフォークランドがイギリス領なのかは普通に考えて疑問に思う人が多いはず。結局は植民地時代の名残である。アルゼンチンが自領にしたくなる気持ちは分からなくもない。

地の利に恵まれていれば逸を以て労を待つ状態になるし、人は国土を守ろうという意識が高まった時には、普段以上の力を発揮する。

アルゼンチン軍の善戦の背景には、このような事情の積み重ねがあった。

翻ってウクライナである。あっという間にロシア軍が占領できていないのは、やはりロシア軍が国外に出ている点、そしてウクライナ軍の国土防衛意識が高い点によるものだろう。

最終的には軍事力の差は如何ともしがたくなる時が来るだろう。それでも、出来るだけ長引かせるうちに転機が訪れるかも知れず、国際世論も同情的な意見が高まるはず。思わぬ味方が現れるかも知れない。

そこまで頑張れるかで、ウクライナの未来も変わっていくだろう。

お読み頂き、ありがとうございました。🇺🇦

読んで頂いただけでも十分嬉しいです。サポートまで頂けたなら、それを資料入手等に充て、更に精進致します。今後ともよろしくお願い申し上げます。