DXは日本人には向くので明るい未来も期待可、但し先の失敗の轍を踏まないのが鍵

今、帰宅の車中です。疲れました。いろいろありますね。

さて、……

今の世の中、何をするにもDXが取り上げられる。しかし、DXとは何かという共通イメージは何となくあるものの厳密な定義はなされていないようだ。

平成30年9月7日に公表された経済産業省の「D X レポート ~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~」では、IT専門調査会社のIDC Japan 株式会社の定義を紹介する形となっている。

“企業が外部エコシステム(顧客、市場)の破壊的な変化に対応しつつ、内 部エコシステム(組織、文化、従業員)の変革を牽引しながら、第3のプラットフォーム(クラウド、モビリティ、ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル技術) を利用して、新しい製品やサービス、新しいビジネス・モデルを通して、ネットとリアルの両面での顧客エクスペリエンスの変革を図ることで価値を創出し、競争上の優位性を確立すること”
H30.9.7 経済産業省DXレポートP4

普通の人にとって、DXとAIとITは脳の中で一括りにされているのではなかろうか。実は私もそれに近い状態だった🤣 今でも何となく似たようなものという感覚で捉えている。

そして、日常生活での位置付けとしての括りは間違っていない気もするけれど、もちろん別物。私の理解では
IT:情報技術(情報の伝達、処理、保存の技術)
AI:人口知能(人間の知能のように学習できるコンピューター)
DX:デジタル技術を用いた競争力獲得運動
となっている。

この中で、ITは情報に注目している言葉。情報処理の中にコンピューターも含まれるのだけど、切り口は他の2つとは異なる。

またAIであるが、よく「士業はいずれAIに取って代わられる」と言われる。知識は機械の方が膨大かつ正確に覚えられるので、例えば法律相談などは、チャットボットで済んでしまうようになるかも知れない。そうなると、弁護士さんは辛くなるだろう。

この2つと比べDXは、目的込みの定義になっている。DX化にはITもAIも使うことはあり得る。その点で、手段の1つである、という言い方もできる。

ただ、単純に人間をAIに置き換えただけでは、DX化したとは言えないことに留意が必要。AIの開発も無料ではないので、その開発費用も含めて比較して、人間が行うよりも安くならなければ「競争上の優位性を確立」できない。つまりDX化したとは評価されない。

更に、単純な人との置き換えではなく、作業工程を一から見直すことで更に省力化やコスト削減が図れないかまで考えるのがDXである(と私は思っている)。日本人は、こういう点は得意である。だからもしかしたら、まだ世界と勝負できるかも知れない。

逆に、ついついお客様思考が行き過ぎて、多くの人が使わない機能までゴチャゴチャと組み込み始めたりすると、ガラ携の二の舞である。先の失敗を忘れることなく取り組んで頂きたいと思うものである。

お読み頂き、ありがとうございました。


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