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進む認知症⑥(いずれはわが身…)

普段の生活で、自分自身が「え〜っと、アレアレ!」と名称を言えなくなることが増えている。人についても、顔は浮かぶのだけど名前が出ないことが多々ある。

今日はアレとコレをやろう、と段取りを組んだつもりでも、アレをやっているうちに、何かもう一つやることがあったことは覚えているのだけどその内容(=コレ)を忘れる。時にはもっと激しくコレの存在そのものをきれいに忘れていることも、残念ながら起こってきている。

このレベルでは、まだ認知症と診断されるほどではないだろう。それでも、加齢に伴い物忘れの回数は着実に増えている。いずれ本当に認知症と診断されるレベルになるのではないか? との漠然とした不安が頭をよぎる。

事故によるケガ等で、認知能力が不連続に失われることもあり得るのだが、母が普通にかつ穏やかに生活していても着実に認知能力が失われているのを目の当たりに見ると、心安らかではいられない。

姉は、彼女の一人娘に対して「もし私が認知症になったら、気に病むことなく見捨てて良いからね」等と言い含めたらしい。何も今からそこまで考えなくても良いし、ましてそれをまだ義務教育の子に言うかなあ? とは思うものの、実際にそうなってしまってからでは自分の思いを伝えられなくなるのも事実である。

自分は、さすがに今からそれはしないが、もう少し切羽詰まってきたらやはり同じように言うだろう。そう思いつつ、まだその覚悟はできていない。

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