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日本経済の地盤沈下に係わり人口減以外に起因するものを考えてみた

今日は意外に雨降りが長引きました。午後から晴れることを期待したのですが、結局夕方近くまで上がりませんでしたね。雨が上がってスーパーに行ったら、同様に雨上がりを待ちわびていた人が多かったのでしょう、激混みでした。

さて、……。

そもそもリーマンショックの影響は世界中に及んだ。というか、日本よりも欧米の方が被害は大きかったはずである。決して日本だけが割を食ったわけではなかった。

ただ、その後の回復において、明らかに日本は劣後した。そしてそれが現在に及んでいる。

それは何故かを考えると、移民による人口増でしのいだEUに対比して日本は人口減による消費の減があった。一方でアメリカは同じ時期に世界に顧客を持てるGAFA企業群を持てたのに、日本はそれができなかったことも要因かと。

景気が沈降している時に、乾いた雑巾を絞るかのようなコストカットを行い、デフレに走って耐えしのごうとした日本と、アントレプレナーシップを持つ若者が新しいビジネスのプラットフォームを作り上げたアメリカ。この差である。

携帯電話時代は日本製品もかなりのシェアを取っていたのだけど、似て非なるスマホの使い勝手の良さは、ガラパゴス化した携帯電話を瞬く間に駆逐してしまった。Japan as No.1だったのが One of themの国になってしまったのである。

元々資源が少なく、地震・台風といった自然災害が多いといったハンデのある国土の日本、同じ条件では分が悪いのは否めない。これも日本経済が浮揚できない背景にあると考える。

小泉改革は正規雇用を壊した元凶のように言われるけれど、彼なりに米国型の起業を容易にする土台を日本にも醸成しようとした点は指摘しておく。ただ、それが全くと言って良いほど奏効しなかった。それは日本人の国民性によるものもあったと思っている。

日本は改良・改善は得意だけど、無から有を生じることは得意ではない。鉄剣は、当初中国から輸入されたものが、段々改良されて独自に進化して日本刀になった。鉄砲も日本オリジナルではない。

レーダーもアメリカの方が優れていたし、日本の暗号はほとんど解読されていた。これらは日本が太平洋戦争で負ける要因になった。

忖度・右顧左眄・出る杭は打たれる文化の中で、リスクを負って新しい何かを生み出す力は元々弱い。ただ、それでもかつては世界第一位の経済大国(アメリカ)の後を追っていけば何とかなった。しかし、先が見えない時代になり、それはもう通じなくなった。

新しい商売の仕組みを先にまるっと作り上げて全世界に広めた者が、利益を総取りするようになったのである。だから、少数の成功者が世界の富の過半を保有する状況が生まれたのである。

その是非を言っても仕方がないが、経済循環的にはマイナスだろうと思う。

ただ、そういう世の中の趨勢をキチンと認識して、それに柔軟に対処していくことが要求される。パンダが笹を食べて生き残ったのに匹敵するくらいの適応力が、今後求められるかも知れないとなると、かなり厳しいとは思うけれど。

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